第11話 「ただ、寝ているだけなら良いな」

 ……翌日、正午の校長室……



「ナルウミ……。」

「起きない、ね……。」

「ゲンム、加減したのか?」

「したさ💦」

「どれくらいでやったんだ?」

「2割……。」

「はぁ~……俺達は大魔導士。確かにナルウミが一番上だが、あの状態じゃあな……。」

「悪い……。“暴走”し掛けてたから……。」


 ……。


「まぁ、やってしまった事は仕方ないさ。」

「悪い……。」

「だが、様子が変だ。」

「!」

「ナルウミは状態異常の魔法はあまり効かないはずだ。なのに……。」

「ただ、寝ているだけなら良いな……。」

「……。」

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