第6話 入学式・学内説明2

「まず服装について話すわ。各自、ローブの胸ポケットを見てね。」

「赤い竜は赤族の紋章。青い竜は青族の紋章。緑竜は緑族の紋章。淡い赤色の竜は褐色族の紋章。黄色い竜は黄族の紋章。茶色い竜は茶族の紋章。黒竜は黒族の紋章。白竜は白族の紋章。黄緑の竜は黄緑族の紋章。紫の竜は紫族の紋章と言う風に分かれている。」

「つまり種族の紋章よ。」


 これが……。


「次に校則について話す。」

「全部で5つあるわ。1つは授業以外で魔法を使わない事。1つは校内では乱闘しない事。1つは、メージ0は半年に一度のテストで落ちれば退学。」


 た、退学!?


「静かに。」


 ……。


「1つ、3年間メージ0の場合も、退学。1つ、他の種族との戦闘禁止よ。」

「3、4つ目以外の校則を破った場合、指導させてもらう。成績が落ちる事も退学になる事もあるから覚悟しろよ?(ニヤッ)」

「!!」

「スイガナク。」

「フッ、怖いくらいが丁度良いだろう。怖くて、校則違反がなくなる。」

「はぁ~……。」

「次は授業についてだ。」

「授業は全部で21教科あるわ。1つ目はエクエラシイス。実際に魔法を使って授業をするわ。主に力比べや試合をするわ。体術も習うわ。」

「俺が担任だ。厳しい授業だが頑張ってくれ。」

「2つ目はインストルーション。命令式及び、呪文の組み合わせを習うわ。魔法は一切使用しないわ。」

「俺が担任だ。1つ工夫するだけで、色々な組み合わせがある。それを見つけるのは楽しい。興味があれば気軽に来てくれ。」

「3つ目はレコベリー。治癒魔法と人体について学ぶわ。魔法は使う時と使わない時があるわ。」

「私が担任よ~♪治癒魔法は怪我をした時に役立つわ~♪」

「4つ目はテンペラトゥル。熱魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。熱魔法は人間の感情に表せば“情熱”だ。何事にもチャレンジし、最後まで遣り切る。これは今のお前達に必要な事だ!」

「5つ目はフォウンテイン。水魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。水や青は冷静。氷は冷血と永遠を想像させる。他にも頭脳なども想像させる。何事も冷静に、正確に判断する事が大切だ。」

「6つ目はナトゥル。緑魔法について学ぶわ。」

「私が担任よ~♪緑は人を穏やかな気持ちにさせるわ~♪」

「7つ目はビジオン。幻魔法について学ぶわ。」

「私が担任よ~。幻は人の想像力を目覚めさせるわ~。」

「8つ目はエレクトリシティ。雷魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。雷は怒り。正しい道を切り開く魔法だ。」

「9つ目はグロウンド。土魔法について学ぶわ。」


「俺が担任だ。土は鉄壁。人を守る為に使う。」

「10個目はオパクエ。闇魔法について学ぶわ。」

「私が担任よ。闇は人の心。人間の本当の心を映す。さて、皆の心の闇は何を映すのかしら……?」


 ナルウミ校長は呆れ顔でブラベリー先生を見る。


「ごめんごめん。皆の反応、面白くって。」


 ブラベリー先生は笑顔で応えている。

 全然反省してなさそう……。


「はぁ……気を取り直して、11個目グリーム。光魔法について学ぶわ。」

「私が担任よ。光は未来への道標。人の真を表す。」

「12個目はブリーズ。風魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。風は自由。皆の心に自由を吹き込もう。」

「13個目はポスソン。毒魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。毒は人を苦しめる。苦しめる姿を見るのは格別だ。」


 ナルウミ校長がとうとう溜息を吐いてしまう。


「ククク……。」


 スイガナク先生は恐ろしい顔で笑みを浮かべてしまっている。


「……。」

「💦」

「おい、無言で会話すんな💧」

「気を取り直して14個目、リストリックション。拘束魔法を学ぶわ。」

「俺が担当だ。」

「……。」


 ナルウミ校長は鋭い目付きでリスネイ先生を見る。

 リスネイ先生もそんな人なのかな……?


「「「(笑笑)」」」

「敵を捕まえるのに役立つ。」

「15個目はムーブ。」


 な、流した……!?


「ワープ魔法について学ぶわ。」

「俺が担任だ。移動は俺達の生活でも欠かせない。速ければ速い程得をする。」

「16個目はプロテクション。防御魔法について学ぶわ。」

「私が担任よ。防御は戦闘に欠かせない。防御が出来なければ己の身は愚か、大切な物も守れないわ。」

「17個目はコンビネーション。属性の相性について学ぶわ。魔法は一切使用しない。」

「俺が担任だ。相性は最も重要だ。相性が悪ければ相手には勝てん。」

「ここまでが全校生徒が受けられる授業だ。次の4つはメージ8以上しか受けれない。」

「1つ目はアンイバース。宇宙魔法を学ぶわ。2つ目はデイティー。神魔法について学ぶわ。3つ目はデェセーズ。黒魔法について学ぶわ。魔法は一切使用禁止よ。4つ目はウルマジック。超魔法について学ぶわ。」

「この4つの授業、全て校長のナルウミが担任だ。」

「!!」

「静かに。」


 ……。


「この4つはあまりにも強力な魔法です。なので、メージ8以上のみ参加を許可します。」

「次に時間割を報告する。一度しか言わないからよく聞くように。」

「月曜日。1限目がインストルーション。2限目、エクエラシイス。3限目、レコベリー。4限目、ビジオン。5限目、ムーブ。6限目、オパクエ。」

「火曜日。1限目がプロテクション。2限目、テンペラトゥル。3限目、エレクトリシティ。4限目、グリーム。5限目、リストリックション。6限目、コンビネーション。」

「水曜日。1限目がムーブ。2限目、ブリーズ。3限目、フォウンテイン。4限目、レコベリー。5限目、コンビネーション。6限目、ナトゥル。」

「木曜日。1限目がポスソン。2限目、ブリーズ。3限目、インストルーション。4限目、ナトゥル。5限目、フォウンテイン。6限目、グロウンド。」

「金曜日。1限目がプロテクション。2限目、グリーム。3限目、テンペラトゥル。4限目、ビジオン。5限目、エレクトリシティ。」

「土曜日。1限目がエクエラシイス。2限目、リストリックション。3限目、ポスソン。4限目、オパクエ。5限目、プロテクション。6限目、グロウンド。」

「ここまで全校生徒が受けれる授業の時間割だ。」

「日曜日。1限目がアンイバース。2限目、デイティー。3限目、デェセーズ。4限目、ウルマジック。」

「これがメージ8以上の受けれる授業の時間割だ。」

「授業、私達の言葉ではレクウォは幾らでも受けれるわ。皆、頑張ってね。」

「次は種族と魔法についてだ。」

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