第3話 旧友との再会

「うわぁぁ!」

「あれが今日から君達の家だ。」


 フェアリーキャッスル。

 そこは周りが炎に囲まれた城で、正面には炎竜が描かれた橋が架かっていた。


「凄……。」

「寮への入り口はこの橋しかない。他を渡ろうとしたら焼き鳥状態さ。」


 怖……。


「2Fの東が男子寮。西が女子寮だ。」

「荷物は各部屋に置いてある。各自着替えが終わり次第フラワークウォーツ1Fのエントランスに整列しておいてくれ。」

「はい!」


 ……1時間後……


 良し、着替えれた。あれ、これって……。

 胸ポケットの紋章を見る。

 赤い、竜……?


「ねぇ。」

「?」

「貴方、ファレム?」

「えっ、そうだけど―――」

「やっぱり、私の事憶えてる!?」


 誰……?


「あっ、15年振りだから憶えてないっか……。」

「15年……あっ、もしかしてファセル!?」

「良かった、憶えててくれたんだ!」

「久し振り、元気にしてた?」

「もっちろん!で、ファレムは相変わらず暴君の訳?」

「アハハ……。」

「大人しくしないと、男子にもてないよ?」

「余計なお世話よ!」

「アハハ、さーてと。行こう、ファレム!入学式始まっちゃう!」

「うん!」

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