第23話
魔法少女・魔法使い全員が加盟している。
華族連盟。
公家であった九条家と近衛家の連盟で保っていた。
派閥が遂に崩壊してしまいました。
主要人物が交代したのですが。
上手に機能せず。
それぞれの派閥が凌ぎを削ろうと活発化。
寡頭制に陥ってしまいました。
前から派閥を廃止し。
政府の直轄にしようとしていましたが。
魔法少女の性質上。
どうしても派閥が必要になるため。
リーダーの欠如で内紛を誘発。
覇権争いに夢中になり。
機能不全になってしまいました。
玲奈ちゃん。
「それで訪ねてきたんですね。」
小雪(こゆき)
「そうやで。」
「うちらにはきちんとしたリーダーが必要やで。」
小鞠(こまり)
「派閥争いが始まったら中々終わらないですし。」
「みんなで何かしらの合意を得ればいいんじゃないかと。」
「小異を捨てて大同につく。」
玲奈ちゃん。
「仕方ないですね。」
「わたくしは有力候補なんですか?」
小雪ちゃん。
「そういうことになってるんや。」
小鞠ちゃん。
「過激な連中が何をするか分かりませんし。」
「再編成が必要なんです。」
玲奈ちゃん。
「政府や大人の女性はなんと言っているのです?」
小雪ちゃん。
「あかん。」
「みんな派閥争いに巻き込まれたんや。」
小鞠ちゃん。
「決着が付かないと終わらないみたいです。」
玲奈ちゃん。
「なんとかすればいいんですね。」
「わたくしがやってみましょう。」
小雪ちゃん。
「うちらの代表やけんね。」
美桜ちゃん。
「その関西弁はなあに?」
小雪ちゃん。
「関西人の友達に感化されて。」
「エセ関西弁になってしまったねん。」
美桜ちゃん。
「それは気の毒。」
「私は相手さんの動向を伺うわ。」
小鞠ちゃん。
「それが。」
「相手さんの敵地に乗り込んで戦いを仕掛けたり。」
「そんなことをはじめたから。」
「早めに終わらせないといけません。」
玲奈ちゃん。
「仕掛けてくることもあるんですね。」
小雪ちゃん。
「それよりあんたさん妖艶やな。」
「とても十代に見えへん。」
玲奈ちゃん。
「さあ。」
「女の子同士で好きな事をするとそうなるらしいですよ。」
小鞠ちゃん。
「それが美人の秘訣?」
「なーるほど。」
玲奈ちゃん。
「とりあいずよくわかりましたので。」
「寡頭制だけは廃止しようと提案してみます。」
小雪ちゃん。
「やってくれ。」
「そうしないと終わらんわ。」
美桜ちゃん。
「わたしたちは一条家についているから。」
「三家連携で立て直しましょう。」
玲奈ちゃん。
「それはいいですね。」
「早速提案書を作成して送りますね。」
小雪ちゃん。
「うちらもけっこうちょっかい出されて手におえんわ。」
「よろしく頼むで。」
退場。
玲奈ちゃん。
「ふたりで書きますか?」
美桜ちゃん。
「そのほうがいいわ。」
「渚と朱莉と百合花も呼んで。」
「複数人で仕上げたほうがいい。」
玲奈ちゃん。
「ではやりましょう。」
提案書は。
派閥争いを弱体化させました。
三家連携に成功したので。
みんな従わざるを得なかったからです。
それでも小さな紛争は続いており。
まだ終息には至りませんが。
政府が介入しましたので。
時間はかからないようです。
魔法少女も中々大変です。
国の発展の片隅に。
アイドルとしての魔法少女が文明に華を添えています。
それは美でしょうか。
それとも人類が力を手にするために?
答えはありません。
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