第22話

会議室。


れなちゃんとあかりちゃんはなぜか妖艶で。


ネットユーザーや地下アイドルとして人気がありますね。


魔法少女はアイドル・象徴的な役割で。


存在そのものに意味があるのです。


玲奈ちゃん。

「魔法少女とはアイドル。」

「アイドルが戦うのですから。」

「怪我のリスクがあってもったいないですね。」


朱莉ちゃん。

「確かに魔法少女というアイドルに戦わせて。」

「莫大な利益を手にした権力者が居ましたが。」

「謎の原因で滅びたよ。」


渚ちゃん。

「女性の象徴としての意味合いが強い。」

「怪我などのリスクは一切考慮されないから。」

「あの人達にとってはなんにでも使えるんだよ。」


美桜ちゃん。

「存在そのものに価値がある女性。」

「という意味よ。」


百合花ちゃん。

「戦闘では戦死する事もありますから。」

「美術品や骨董品を兵士として投入するようなものです。」


玲奈ちゃん。

「そのたとえは良いです。」

「魔法少女は戦闘は得意ですが。」

「その分戦闘で死亡する事がありますから。」

「戦闘に出しても釣り合わないですよ。」


渚ちゃん。

「成人すると魔法使い。」

「少女の頃がかわいいと定評がある。」

「それが魔法少女。」


美桜ちゃん。

「特別な存在だから。」

「かわいければなおさらってこと。」


魔法少女はアイドルとしての地位が高く。


不思議な力を使いこなす奇跡として名があります。


突然発現して魔法を使うことができるようになりますが。


多くは使いこなせず自壊してしまうのです。


少女の頃に能力が発現して。


能力が確定した女の子を魔法少女と呼んでおり。


見た目のかわいさもあって。


アイドルとしての活躍が多い傾向にありますね。


魔法少女は成人すると魔法使いと呼ばれ。


魔法使いの少女時代がかわいいので人気なのです。


男性については普通に魔法使いと呼ばれますが。


女性のほうがスペックが高いので。


男性の能力値は女性と比べて大幅に劣ります。


創意工夫した女性が能力を確立させ。


ずっと続けていける。


最初にほぼ公平にチャンスがあるのです。


しかし能力が確定する女性は一握り。


途中で力が暴走すれば能力値が下がる。


これと同様の現象が世界でかなり多く。


中にはいにしえの伝説の再来もあるほどで。


現代になって甦った究極のスキルとなっていますよ。


何かしらの契約によって得られたり。


自然の力を操ったり。


代々継承してきた伝説の秘術が途絶えた事で。


必然的に誰かを必要として。


いまになって世界に栄えている不思議な力。


玲奈ちゃん。

「強大な力を手にしたらどうしますか?」


美桜ちゃん。

「平和の為に使うのが美しいかな。」


渚ちゃん。

「それぞれ違うよね。」


朱莉ちゃん。

「わたしはアイドル活動に使っちゃう。」


玲奈ちゃん。

「必然的にアイドル活動が専売特許ですかね。」


百合花ちゃん。

「いい事やっている光景を動画に投稿するのです。」


美桜ちゃん。

「それにしても妖艶になったわね。」

「綺麗というか魅力的というか。」


朱莉ちゃん。

「性って多くの場合は本能的に求めているだけ。」


玲奈ちゃん。

「必要の無い性なんてやらないほうがいいですよ。」

「ふたりで一緒に学んでしまいました。」


百合花ちゃん。

「夫婦なら男女の誓いもあるから。」

「たまには確かめ合うのです。」

「でも不必要な性ほど動物的なものはないです。」


美桜ちゃん。

「特に考えもなしに性に溺れる輩をけっこう見てきたから。」

「本能的に求めていることが大半で。」

「その人の意思決定じゃないのね。」

「ほとんどロボットとも言える。」


玲奈ちゃん。

「性格によるのでは?」

「性を好まない性格の人と性を適切に使用する人がいて。」

「性を欲情の赴くままに理由もなしに求める。」


渚ちゃん。

「性って理由もなしに求めたら。」

「なにそれおかしい。」


美桜ちゃん。

「ところで好きなの?」


玲奈ちゃん。

「女の子は大好きですよ。」


朱莉ちゃん。

「女の子が好き過ぎて。」

「ちょっと滅茶苦茶になったけれど。」

「やっぱり女の子が好き!」


玲奈ちゃん。

「女の子が好き過ぎてたまりません。」


美桜ちゃん。

「私じゃ駄目?」


玲奈ちゃん。

「別に構いませんよ。」


美桜ちゃん。

「なるほど。」


渚ちゃん。

「興味あるの?」


美桜ちゃん。

「女性の真実ってなにかなって。」


渚ちゃん。

「女性なのに女性を知らないワタシデス。」


百合花ちゃん。

「女性なのに女性を知らないなんて大損ですよ。」


玲奈ちゃん。

「考えたことも無いからです。」


朱莉ちゃん。

「女性は安楽を求める習性があり。」

「自分で家を建てる事はできません。」

「そうなると女性は男性の懐に飛び込むしかないよ。」


百合花ちゃん。

「女性のお手本はいくらでもあるのです。」


渚ちゃん。

「女性にして女性を知らず。」


玲奈ちゃん。

「そんなのコメディですよ。」


百合花ちゃん。

「喜劇なら笑い話なのです。」

「滑稽という意味ですよ?」


美桜ちゃん。

「女性の時代は始まっているのに。」

「いつまでも進歩が無い有様を見ると。」

「何の為に居るのか分からない。」


渚ちゃん。

「無益。」


百合花ちゃん。

「あの状態が無益なんて言うと。」

「憐れみを覚えましたのです。」


美桜ちゃん。

「素晴らしい。」


朱莉ちゃん。

「やっぱり女性を知る女性じゃないと。」


玲奈ちゃん。

「それです。」

「この会議の結論でいいでしょうか?」


百合花ちゃん。

「賛成なのです。」


美桜ちゃん。

「それでいいと思うわ。」


朱莉ちゃん。

「人間の独学も限界があると思う。」


渚ちゃん。

「人間中心の文化は廃絶かな。」


会議を終了。


ティータイム。


玲奈ちゃん。

「夕方に駅前に行って。」

「出し物をやりましょう。」


朱莉ちゃん。

「それなら任せて。」

「いい発案がいくつかある。」


この日の夕方。


あの妖艶な魔法少女ふたり組みによる。


魔法を使った出し物を行い。


拍手がありましたよ。


マジックならいくらでもできるのですから。


おまけに電撃から火炎まで自由自在。


戦闘系の出し物は困ることがありません。


魔法防御力が高ければ。


多少力を入れても負傷しないので。


模擬対戦まで出来る。


治安維持に駆り出される事も。


警備員として配置されることも。


とにかく汎用性がある魔法少女はどこにでも役に立ちます。


人気・役に立つ・仕事上手・強い・かわいい。


よって魔法少女は。


どこにでも歓迎されるのですよ。


成人すればより高度な任務にも就けますし。


特殊な職業なら。


なんでもあれ。


成人した魔法少女は特殊な職業を選ぶ傾向にあり。


かなり複雑で謎に満ちています。


魔法少女という象徴としてのアイドルはこの国で結集され。


さらなる高みに至るのです。


それが魔法少女としての務め。


女の子達の姿だから。

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