第21話
寝室。
朱莉ちゃん。
「れなちゃん。」
「お願いがあるの。」
玲奈ちゃん。
「なんでしょう?」
朱莉ちゃん。
「私を抱いていろんなことして。」
玲奈ちゃん。
「構いませんよ。」
「ベッドにお入りなさい。」
朱莉ちゃん。
玲奈ちゃんに抱かれて。
もごもごされました。
上に乗られてキス。
散々にえっちなことをされました。
朱莉ちゃん。
「ああ・・・その・・あん・・。」
「ん・・・ああ・・・うっ!!」
玲奈ちゃん。
「なぜこんな頼みごとをしたのです?」
朱莉ちゃん。
「朱莉は性について解ってしまいました。」
「なるほど。」
「性欲は動物的です。」
「高度な理性で性欲を克服できるのですね。」
「性欲ってただ本能的に求めているだけなのよ。」
玲奈ちゃん。
「お役に立てて良かったですね。」
「わたくしも性についてよく解りました。」
「朱莉さんの言う通りです。」
朱莉ちゃん。
「私が見出した次の事に目を向けてね。」
「性はそう設定されているのみ。」
玲奈ちゃん。
「そう。」
「そうやって設定されているから。」
「情欲が発生するのですよ。」
「性とは夫婦の営み。」
朱莉ちゃん。
「夫婦の誓いをしていない人はやってはいけない。」
「性行為とはこういう掟がある。」
「女の子同士でやってわかったの。」
「もう情痴は卒業します。」
「ありがとね。」
玲奈ちゃん。
「なんか色欲と言いますか。」
「なんて言いますか。」
「とてもハレンチな想い出になってしまいましたね。」
朱莉ちゃん。
「正しい性解釈ってこのくらいのことをしないと辿り着けないんだよ。」
怜奈ちゃん。
「にしてもわいせつ物なのか。」
「哲学として見るのが賢明なのでしょうね。」
起き上がって。
廊下。
朱莉ちゃん。
「女の子が好きになっちゃった。」
玲奈ちゃん。
「わたくしも好きになりました。」
「女の子好きと性欲は別物です。」
「生物は進化の過程で不要な物を捨てると聞きますが。」
朱莉ちゃん。
「性欲が必要無くなったら。」
「捨てる必要が出てくるよね。」
玲奈ちゃん。
「少し恥ずかしくなってきました。」
朱莉ちゃん。
「ハレンチ少女にされちゃう。」
玲奈ちゃん。
「ふたりだけの花園ですよ。」
ふたりで抱きしめ合います。
大きなリビング。
渚ちゃん。
「渚は思索の旅に出掛けるよ。」
美桜ちゃん。
「私も一緒よ。」
百合花ちゃん。
「ゆりかは美術館巡りをするのです。」
朱莉ちゃん。
「朱莉は警察官目指そうかな。」
「特務課に推薦されてるし。」
玲奈ちゃん。
「わたくしは家業の手伝いに専念しないといけません。」
美桜ちゃん。
「みんな集まれる機会が無くなるわね。」
渚ちゃん。
「また日を決めて遊ぼうよ。」
百合花ちゃん。
「みんな忙しくなるけれど。」
「遊ぶときは遊ぶのです。」
朱莉ちゃん。
「しばらくの間みんな自分の役割に専念しそうね。」
玲奈ちゃん。
「そうですね。」
「これから忙しくなりますが。」
「会える時は会いましょう。」
「いつでも皆さんの事を想っています。」
みんなそれぞれの目的に向かって旅立っていきました。
また集まれるその日まで。
少女たちの軌跡は続いていきます☆
女の子の花が咲いた。
可憐な青春の時は。
こうして刻まれました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。