第19話
東京駅に着きましたが。
屋台やら。
意味不明な大型車の上に人が演説していたり。
滅茶苦茶な状態になっています。
人がとにかく多いのですが。
人の動きが適切なため。
移動は簡単です。
移動式のワゴン者のお店だらけで。
花火までまき散らして。
警察が注意を手当たり次第に行うなど。
カオスな状態です。
玲奈ちゃん。
「人が多い都会は居るのに苦しいですね。」
朱莉ちゃん。
「そう?」
「上手に立ち回れば。」
「良いお店だらけで良いと思うけれど。」
百合花ちゃん。
「都会ってなんでも優れている訳では無いのです。」
「窮屈で息が詰まるのです。」
渚ちゃん。
「GPS持ってる。」
美桜ちゃん。
「やるじゃない渚。」
玲奈ちゃん。
「人が一か所に集中するのって。」
「あまり好ましい状態だとは思えなくなりました。」
美桜ちゃん。
「田舎と比較すると。」
「田舎はゆとりと余裕があって良いわね。」
「都会は人だらけで。」
「確かに健康になれるとは思えないわ。」
朱莉ちゃん。
「朱莉は地の理を味方につければ。」
「暮らすのにおもしろい所だと思うけれど。」
百合花ちゃん。
「都会の良い所は確かに多いのです。」
「今回は悪い所を見ないようにするのです。」
玲奈ちゃん。
「それが賢明かもしれませんね。」
皇居付近はいろんな国の旗を持った人が。
記念撮影をしていて。
もうこれはカーニバルです。
玲奈ちゃん。
「テロの予告があったそうですね。」
美桜ちゃん。
「よくも飽きもせずに。」
玲奈ちゃん。
「聖戦と言っているくらいなら。」
「正々堂々やるのが神に喜ばれませんか?」
渚ちゃん。
「有神論の渚は納得です。」
朱莉ちゃん。
「朱莉は無神論じゃないです。」
百合花ちゃん。
「卑怯な手を使ったら。」
「名折れだと思うのです。」
美桜ちゃん。
「そんなこと考えると。」
「このアイスクリームが不味くなるわよ。」
玲奈ちゃん。
「そうですよね。」
渚ちゃん。
「東京スカイツリー行きたいな。」
玲奈ちゃん。
「計画表に入ってますよ。」
百合花ちゃん。
「みんなで作成したのです。」
渚ちゃん。
「そういえばそうだった。」
みんな歩き慣れていますので。
東京23区を歩き倒すだけの脚力がありました。
電車の中。
百合花ちゃん。
「狙われているのです。」
朱莉ちゃん。
「ああ痴漢ですか。」
「全周囲を見張ってなさい。」
「隙を見せたらダメよ。」
玲奈ちゃん。
「迎撃してあげましょう。」
「あら。」
「逃げてしまいました。」
美桜ちゃん。
「只者じゃないって気づいているのよ。」
「変に賢いんだから。」
東京各所の名所を観光ですが。
変な人達がオープンカーで旗を振りまわしていたり。
楽器を鳴らして。
オープンコンサートをやっていますので。
東京が大変な事になっています。
渚ちゃん。
「仲間と無線をチェックしているけれど。」
「不審者が多いらしいね。」
美桜ちゃん。
「警察に任せなさい。」
玲奈ちゃん。
「混乱に乗じて窃盗でもしようとしているのでしょう。」
朱莉ちゃん。
「無駄な争い事は避けましょう。」
百合花ちゃん。
「誰か追跡してきているのです。」
渚ちゃん。
「迎撃する?」
朱莉ちゃん。
「朱莉ちゃんに任せなさい。」
指を立てると火が出てきます。
それを前に向けると。
炎がスクリュー機動で発射されました。
何者かは逃走したようです。
玲奈ちゃん。
「指輪を外しておきますか?」
美桜ちゃん。
「そのほうがいいわね。」
「魔力を最低限しか使えなくする指輪。」
「いくら法律で装着を義務付けているとは言え。」
「非常時には外してもいいですから。」
朱莉ちゃん。
「そうしないと辺りを焼け野原にしちゃうからね。」
玲奈ちゃん。
「そこまですると生体エネルギーが枯渇して倒れますよ。」
朱莉ちゃん。
「そうそう。」
「魔力の節約は魔法少女の基本!」
東京都庁や。
雷門付近でお買い物。
渚ちゃん。
「お参りはだめですよ。」
「偶像崇拝に該当する危険があります。」
百合花ちゃん。
「近づくのもよしたほうがいいかもです。」
美桜ちゃん。
「基本は大事よ。」
玲奈ちゃん。
「東京って意外に公園が多いですよね。」
朱莉ちゃん。
「自然と調和しないと。」
「人はやっていけないよ。」
あの有名な秋葉原に到着です。
百合花ちゃん。
「女の子のフィギュアって。」
「美術品としての価値が無いかもです。」
美桜ちゃん。
「変にお色気だったり。」
「美術的概念を無視して制作しているわね。」
「見なかったことにしましょ。」
玲奈ちゃん。
「芸術の探求に役立つかと思いましたが。」
「どれも美しいものとは思えません。」
渚ちゃん。
「けっこう残念なラインナップだよね。」
朱莉ちゃん。
「あまり酷評しないであげて。」
「そんなものだから。」
後半からお祭り騒ぎの見物をすることにしましたよ。
みんな。
ここぞとばかりにはしゃいでいます。
サッカーの観戦チケットを手に入れていましたので。
観戦して帰ることにします。
競技場にて。
玲奈ちゃん。
「サッカーですか。」
「ひとりが飛びぬけていても意味が無いようです。」
「サッカーはチームワークが物を言いますねぇ。」
渚ちゃん。
「川崎フロンターレがチェルシーを破った事があります。」
「特に飛び抜けた選手が居ないチームですけれど。」
「実績がある選手のオールスターに勝ったんです。」
玲奈ちゃん。
「飛び抜けた選手が居ないという意見に関しては異議あり。」
百合花ちゃん。
「鹿島アントラーズもレアル・マドリード相手に善戦していたのです。」
「ガンバ大阪もマンチェスターU相手に3点も入れたのです。」
朱莉ちゃん。
「ジュビロ磐田もアルゼンチンの古豪。」
「インデペンディエンテに接戦になって。」
「2対2でPK戦にて勝利しているから。」
「日本サッカーのレベルって意外と高いみたい。」
美桜ちゃん。
「ある程度の技能があれば。」
「後はチームワークがすべてを決めるみたいね。」
玲奈ちゃん。
「結局チームワークが物を言っています。」
朱莉ちゃん。
「質の高いプレイヤーを揃えても。」
「あまり影響しないのかも?」
試合は。
トルコがブラジルを下して。
8強入りでした。
試合終了少し前に撤収すれば。
人ごみに混ざったりはしません。
帰りの電車内。
美桜ちゃん。
「痴漢は大体後ろからよね。」
「甘過ぎます。」
渚ちゃん。
「ずっと警戒していると寄り付かないね。」
朱莉ちゃん。
「男ってそんなこと考えているの?」
「気持ち悪い生き物。」
玲奈ちゃん。
「そうすると健全で善良な男性まで対象になってしまいますよ。」
朱莉ちゃん。
「朱莉は男って生き物に失望しているの。」
渚ちゃん。
「かつてのシェイクスピアは。」
「女に産んでもらった事に感謝していると言っていました。」
「女に育ててもらったことにも感謝しているんだって。」
朱莉ちゃん。
「はー。」
美桜ちゃん。
「ちょっと見聞が狭いわね。」
「そのうち答えが出るわよ。」
もう夕方。
一生懸命に遊んでの帰路です。
夕日が綺麗に。
この日の締めくくりを添えてくれます。
それは自然の贈り物。
女の子たちは。
しばらく見聞を広めていくことに。
集中しそうですね。
今日もまた。
学び取ることができました☆
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