第17話

玲奈ちゃんと朱莉ちゃんが抱き合っています。


渚ちゃん。

「ふたりとも恋仲だよね?」


玲奈ちゃん。

「趣味ですよ。」


朱莉ちゃん。

「なんだかハマってたの。」


玲奈ちゃん。

「渚さんも抱きしめてあげます。」


渚ちゃん。

「れなちゃん柔らかい。」


朱莉ちゃん。

「もういっかいだけぎゅってして。」


玲奈ちゃん。

「いっそのことえっちなことでもしますか?」


朱莉ちゃん。

「百合はそろそろやめようかな。」

「興味が薄れちゃった。」


玲奈ちゃん。

「わたくしもそろそろやめようかと思っていました。」


渚ちゃん。

「思春期でしたなあ。」


美桜ちゃん。

「またやってたの?」

「研究レポート溜まったよ。」


百合花ちゃん。

「みおさんと一緒に研究してたです。」


玲奈ちゃん。

「性欲ですか。」

「わたくしの場合は趣味でしたね。」


美桜ちゃん。

「性欲は子供を作るときに必要な欲です。」


百合花ちゃん。

「だから夫婦の間においてだけ有効です。」


朱莉ちゃん。

「そのほかは趣味というわけ?」


美桜ちゃん。

「美術的な興味もあるわね。」

「趣味というのは正解だと思うわ。」


渚ちゃん。

「じゃあ。」

「子供を作らない目的での性行為は?」


玲奈ちゃん。

「そんな変態より。」

「動物のほうが優れています。」


百合花ちゃん。

「情欲が湧いたら安全に。」

「そして健全に満たすのです。」


渚ちゃん。

「結婚しない女性にとって。」

「性ってなんでしょうね。」


美桜ちゃん。

「趣味でしょ。」


渚ちゃん。

「結婚しない女性には。」

「性欲という概念が無いのかも?」


玲奈ちゃん。

「夫婦間の性行為は契約のもと行われますから。」

「同じことを未婚の女性がやることはないでしょう。」


朱莉ちゃん。

「愚かな女性はやるそうです。」


美桜ちゃん。

「子供を作るときに必要なのが性欲で。」

「そのほかは趣味か愚行。」

「正解だったら良いわね。」


玲奈ちゃん。

「とりあいず大学にレポートを提出しておきますね。」


朱莉ちゃん。

「よく考えたら。」

「だめよ。」

「女の子同士で。」


渚ちゃん。

「理性を失ってましたかね。」


朱莉ちゃん。

「恋をすると理性を失うから?」


百合花ちゃん。

「恋は盲目。」

「正しいお相手に巡り合うには。」

「きちんと見定めるのです。」

「恋のチャンスは一回とは限らないのです。」


玲奈ちゃん。

「では。」

「みなさん。」

「お昼寝しますか?」


美桜ちゃん。

「いいわね。」

「賛成。」


朱莉ちゃん。

「わたしも賛成。」


渚ちゃん。

「ちょうどしたかったんだ。」


百合花ちゃん。

「みなさんと寝られるのです。」


みんなで。


大きなベッドで。


手を繋いで。


就寝☆

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