第14話

みんなで。


恋ドラマを観ています。


玲奈ちゃん。

「恋は盲目ですねぇ。」


美桜ちゃん。

「恋をすると理性を失いますねぇ。」


百合花ちゃん。

「じゃあ。」

「恋って発情なのかな?」


渚ちゃん。

「発情を美化しているの?」


玲奈ちゃん。

「人によって捉え方が違うのですよ。」

「恋こそこの世の美学。」

「という人も居ますし。」

「単なる愚行と見なす人もいらっしゃいます。」


朱莉ちゃん。

「だったらわたしは要領がいいよね。」

「結婚しないつもり。」


美桜ちゃん。

「ということは。」

「恋とか結婚する人はみなバカだと言いたいの?」


朱莉ちゃん。

「あの人たちは。」

「自分の意思でそれを選んだのか懐疑的です。」


渚ちゃん。

「自分で選んだからしあわせなんじゃない?」


朱莉ちゃん。

「逆説的に言えばそうだよねー。」


玲奈ちゃん。

「わたくしは結婚しませんねぇ。」

「夫に仕えることはしません。」


百合花ちゃん。

「女性は生まれたら必ず結婚。」

「というのはこの世の理から外れた考え方なんですよ。」


美桜ちゃん。

「さあ何が正しいのでしょうね。」

「ここまで来ると。」

「いろんな意見があるわね。」

「人それぞれ正解が違うから。」

「何とも言えないわ。」


玲奈ちゃん。

「恋のドラマに飽きました。」

「実際にやりましょう!」


朱莉ちゃん。

「わたし彼女役!」


美桜ちゃん。

「彼氏役やりたいわ。」


玲奈ちゃん。

「たまには彼女役やりますね。」


渚ちゃん。

「彼女役になろうかな。」

「あれ?」

「人数的に彼女役が多くなる?」


百合花ちゃん。

「一夫多妻制じゃないですかぁ。」


玲奈ちゃん。

「ペアを組みましょう。」

「やっぱり一夫多妻制になりますね。」


朱莉ちゃん。

「三角関係にすれば?」


玲奈ちゃん。

「それは名案。」


美桜ちゃん。

「さあたまには襲ってあげるから。」


渚ちゃん。

「痴情のもつれ!」


玲奈ちゃん。

「だめですよ。」

「みおさんはわたくしのものです。」


朱莉ちゃん。

「いいえ!わたしのもの!」


百合花ちゃん。

「彼氏役がひとりしか居ません。」


美桜ちゃん。

「ハーレムとかいうやつですか。」


渚ちゃん。

「さあだれにするの?」

「ひとりに決めて!」


美桜ちゃん。

「なんですとー。」

「ひとりに決めるなんて・・・・。」

「できない!」


みおちゃん逃亡。


朱莉ちゃん。

「まてー。」


玲奈ちゃん。

「わたくしが彼氏役になりますね。」


百合花ちゃん。

「れなさん襲ってください。」


玲奈ちゃん。

「抱きしめてあげます。」


渚ちゃん。

「他の女と!!」


美桜ちゃん。

「待ちなさい!」

「ゆりかはわたしのものよ!」


玲奈ちゃん。

「いいえわたくしのものです。」


美桜ちゃん。

「略奪してやるー。」


百合花ちゃん。

「ゆりかさらわれますぅー。」


朱莉ちゃん。

「みおちゃんはわたしと一緒になるの!」


玲奈ちゃん。

「なんだかドタバタしてきました。」


部屋で乱闘気味になったので。


終了しました。


玲奈ちゃん。

「今度は映画を観ましょう。」


朱莉ちゃん。

「なんの映画?」


渚ちゃん。

「アニメ映画だー。」


玲奈ちゃん。

「最近人気のあれですよ。」


美桜ちゃん。

「域だわねー。」


百合花ちゃん。

「ゆりか楽しみです。」


映画鑑賞のち。


いつものティータイムでしたよ☆

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る