第11話

いつもの豪邸で遊んでいる三人娘。


14歳の女の子は遊び盛りです。


渚ちゃん。

「窓から学生が見えるよ。」


玲奈ちゃん。

「新鮮ですねぇ。」


朱莉ちゃん。

「私たちは短期コースだったから。」

「小学校で全部学んじゃった。」


渚ちゃん。

「普通コースは随分と非効率ですねぇ。」


学生に混じって。


ふたりの女の子が来ました。


魔法使いの格好の女の子と。


綺麗な服装のミディアムロング。


百合花ちゃん。

「ゆりかです。」

「お姉さん居ますか?」


美桜ちゃん。

「みおだよー。」

「渚いる?」


朱莉ちゃん。

「ゆりかちゃーん。」

「おねえちゃんがいろんなことしてあげる。」


魔法使いの格好のゆりかちゃんに抱き着く朱莉ちゃん。


渚ちゃん。

「お姉さん一週間ぶりです。」


美桜ちゃん。

「また試合の相手してよ。」


渚ちゃん。

「では広場でやろう。」


百合花ちゃん。

「お手製のクッキーですよー。」


朱莉ちゃん。

「手柄を立てますねー。」


玲奈ちゃん。

「妹さんですね。」

「渚さんのお姉さんは。」

「双子だそうですね。」


渚ちゃん。

「そうだよー。」

「そっくりでしょ?」


美桜ちゃん。

「他はいろいろ違うけれど。」

「タイプが異なっているのがおもしろいわよね。」


百合花ちゃん。

「おねえちゃんと一緒にティータイムしたいな。」


朱莉ちゃん。

「わたしもそうしたいな。」

「玲奈ちゃんも居るよー。」


玲奈ちゃん。

「最高級の紅茶を用意していました。」


百合花ちゃん。

「それは光栄です。」


渚ちゃんが広場で。


美桜ちゃんと試合中。


渚ちゃん。

「リフレクター。」


美桜ちゃん。

「回り込んで一撃。」


渚ちゃん。

「渚の魔法防御力は最強クラスだよ?」


美桜ちゃん。

「そう。」

「そこが強敵なところ。」


渚ちゃん。

「ちゃぶだい返し。」


美桜ちゃん。

「わっ!」

「着地!」


渚ちゃん。

「スパイクシールド。」


美桜ちゃん。

「スライディングして。」

「ほら懐に入った。」


渚ちゃん。

「この展開なら拘束できる。」

「あれ?」

「撃破判定?」


美桜ちゃん。

「いいえ。」

「もう一歩だったわ。」

「逆にやられた。」


試合が終わったので。


みんなでティータイム。


執事の武さん。

「美桜さん、渚さん、ティータイムをどうぞ。」


美桜ちゃん。

「いただくわ。」


渚ちゃん。

「クッキーだー。」


朱莉ちゃん。

「ゆりかちゃんも食べちゃうぞー。」


百合花ちゃん。

「ゆりかはおいしいよ。」

「いまが食べごろ。」


朱莉ちゃん。

「いただきます。」


百合花ちゃん。

「ほえ!?」


朱莉ちゃん。


百合花ちゃんのほっぺにキス。


玲奈ちゃん。

「微笑ましいですね。」


百合花ちゃん。

「玲奈さんも召し上がれ。」


玲奈ちゃん。

「禁断の味がしそうで。」

「とても食べられませんね。」


百合花ちゃん。

「食べればいいのに。」


玲奈ちゃん。

「では。」


玲奈ちゃん。


百合花ちゃんを抱きしめて。


頭をいいこいいこ。


撫でまわします。


百合花ちゃん。

「気持ちいい・・・。」


玲奈ちゃん。

「禁断の味ですわねー。」


朱莉ちゃん。

「ああ!スマホで撮影するよー!」


渚ちゃん。

「お姉さん。」

「クッキーがあとひとつだ。」


美桜ちゃん。

「あんたが食べなさい。」


渚ちゃん。

「いいの?」


美桜ちゃん。

「いいのよ。」


渚ちゃん。

「わーい!」


みんなで今日も。


笑顔が溢れて。


それはそれは。


無垢に咲いて・・・。

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