第41話
すみれちゃんの先人最強説。
歴史は人生の教師である。(Historia est vitae magistra.諺)
歴史が生み出した偉人や天才は。
現代の人間が遠く及ばない程。
桁が違い。
現代人が全くの子供であり。
むかしのひとが全くの大人であるという説。
未だにモーツァルトを超える音楽家は実在しない事実と。
ナポレオンのような英雄は現代では見ることが無い。
ソクラテスなどの賢者はどこにもいない。
ソロモンのような宇宙的な存在は伝説になった。
ナイチンゲールのような看護の天才も存在せず。
富裕層で自ら突撃する勇敢な女性も居ない。
また。
マザーテレサのように。
大天使ガブリエルの啓示を受ける者さえ居なくなった。
現在あるすべての学問。
技術や教科書から。
科学に至るまで。
文明すべては先人が築き上げ。
現代人はそれを使っているに過ぎないという。
殺戮があったのでもなく。
あれが無ければ今はありません。
現代人の臆病や貧弱な性格から生じる弱虫でもある。
民主制が弱体化を生んだ。
「歴史は、多くの人をあざ笑っています。」
見てください。
むかしのような賢者は現代に居ますか?
むかしのような英雄は現代に居ますか?
むかしのような偉人は現代に居ますか?
むかしのような天才は現代に居ますか?
答えは「いいえ」
文学において。
詩人「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」は大作「ファウスト」を書き残した。
世界史に掲載されておりますが。
これは一体。
現代人の敵う所でしょうか?
私達は無力で軟弱者。
愚者で堕落しました。
歴史はこれらを教えてくれたのです。
私は理解するために信じる。
熱心に学ぶ姿勢はやがて習慣として定着する。
苦難の中にいるものには、恐らく、よりよいものが続くであろう。
人は永遠の命を持ちません。
人は生命を与えられたのではなく、貸されたのです。
自分が死ぬことを覚えていなさい。
しかし。
永遠の命は実在することも知っておきなさい。
Non scholae sed vitae discimus.
我々は学校のためでなく、人生のために学ぶ。
「ノーン・スコラエ・セド・ウィータエ・ディスキムス」
ルキウス・アンナエウス・セネカ(書簡集)
求めよ、そうすればあなたがたは求めたものを受け取るであろう。
叩け、そうすれば叩いた扉があなたがたのために開かれるであろう。
どんなに貧しくても、正しく行われるものすべては高貴である。
Rident stolidi verba Latina.(馬鹿はラテンの言語を笑う)
歴史が示すのは。
現代人がやはり子供だということ。
いにしえの人々が大人であること。
日本は神代から続く国。
高度な道徳である武士道。
商人は低級な道徳で行動することが多かった。
武士道のほとんどは現代に通じる価値がある。
即ち。
人を人らしくする為の模範が示されている。
武士道とは?
武士の間での道徳的精神。
忠義・名誉・武勇などを重んじる。
伊達政宗公の遺訓にこうある。
仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
礼に過ぐればへつらいとなる。
智に過ぐれば嘘を付く。
信に過ぐれば損をする。
武士道の三本柱は。
勇(力)
優(仁)
賢(智)
力に過ぎれば無謀に陥る。
優しさに偏れば弱くなる。
賢さに過ぎれば狡猾に。
三本柱で支えとなる。
義(正しい道理)
礼(相手を尊重)
切腹(覚悟・潔い)
勇気が求められるものの。
「匹夫の勇」
血気に逸るだけの愚か者の勇気は。
かなり戒められる。
武士道は高度な道徳の教科書。
「新渡戸稲造」の書が詳しくまとめている。
わたしは古本屋にて。
バージョン違いを多数確認しており。
元の本が膨大で。
いろんな訳本が出回り。
何巻か書き記され。
いろんな説明が可能なように作成したのだと思う。
日本書紀について日本人は全く触れないが。
橿原神宮で「神武天皇」が祀られているなど。
日本書紀が真実である証拠ならいくらでもあり。
現に神社は地域毎に参拝客を待っている。
八十万の神々は人の世の生末を見守っているのです。
恩寵説。
聖アウグスティヌス。
神様の恩寵。
前世で何をしたかは関係なく与えられるもの。
「救い」よりも「恩寵」を受け取るべきだと。
重要視されている。
無神論は多いものの。
聖書(詩篇53:1)
愚か者は心の中で「神はいない」と言っている。
彼らは腐っており,
忌まわしい不正を行なっている。
善を行なう者はいない。
解釈としては。
有神論とは対立する。
聖句の解説は以下の通り。
「神はいない、という者は愚か者である。」
反対に読めば。
「無視論者は愚者である。」
「彼らは腐っている。」
「忌まわしい不正を行っており。」
「善はしない。」
また。
聖アクィナスは。
「人は被造物に過ぎない」と定義した。
「人間は神になる」と言うのはどこぞの異端の主張で。
排除されたと言われている。
三位一体。
キリスト教で。
父(神)と子(キリスト)と聖霊は。
唯一神の現れであり。
元来一体である。
と書いたのも。
1986年10月。
ローマ教皇。
世界の各宗教・宗派の代表者を招き。
祈祷会を開催。
このような宗教の真実を知ってもらうため。
みな人間の理解が及ばない。
愚かな人間の知恵では理解できないもの。
理解できないが故に非難する。
かれらは、かれらが理解しないものを非難する。
(マルクス・ファビウス・クインティリアヌス)
私は、私が何も知らないことを知っています。
歴史は奥が深く。
人類の原点です。
私達は歴史から受けた恩恵に預かっているだけで。
歴史に作ってもらったテレビやパソコンを使っている。
そんな説明でよろしいでしょう。
鉛筆も洋服も。
歴史に作ってもらって。
今使っています。
こんな例えです。
現代人は稚拙になりました。
歴史上の人物と張り合おうなんて。
できない事なんですから。
孔子の言葉。
子曰く、我は生まれながらにしてこれを知る者に非ず。
古を好み、敏にして似てこれを求めたる者なり。
「論語」
わたしは生まれながらにして物事をわきまえていたわけではない。
昔の人の行為が素晴らしいので。
それを一生懸命学んでいるのだよ。
Fiat eu stita et piriat mundus.(正義を行うべし、たとえ世界が滅ぶとも。)
「歴史推奨道楽」
こちらはあかねちゃんが趣味で執筆している書物。
歴史おもしろ話。
紀元前イスラエルには「裁判制度」が既にあり。
司法が整っていた。
また。
同時期に貨幣が存在している。
旧約聖書は公の聖典であって。
誰もが読んでいた。
ちなみに「イエス・キリスト」を訴追したのはユダヤ教徒で。
こちらは妬みから処刑するように訴え。
世論が味方してしまう。
十字架刑になると。
しばらく前からイエスは知っており。
ユダが裏切ると知ってユダを選んだ。
そこまで含んだ計画であった。
ユダヤ人がエジプトで乱暴な扱いをされた際。
モーセがファラオに要求しても断るので。
エジプトのすべての家。
一軒につきひとりが呪い殺された。
ファラオは出て行ってくれと嘆願した。
紀元前千年からイスラエル付近の諸国は繁栄しており。
どの文明よりも記録は豊富。
紀元前2850年には王朝が誕生しているなど。
ギリシャで知識人「ソフィスト」は政治を独占。
直接民主制を思うがままにした。
後に改良され。
今の「間接民主制」へと移行する。
ギリシャ「アポロン神殿」のコンクリートは。
現代の技術では勝てない。
二千年経過して原型を保っているコンクリートは現代の科学では作れない。
インターネットで変な誤解をされているソクラテス。
実は「自分が無知だと知っていた」ので。
知ったかぶりをする自称知識人に論争を仕掛けて。
結果的に妬まれてしまい。
言い掛かり的に訴追された最期がある。
罪状は「国が指定する神に従わなかったこと」という記録が残っている。
レオナルド・ダ・ヴィンチ。
天の才あり。
妙なこだわりが強く。
仕事を頼むといつ納品されるか分からない。
あるじを転々として。
あまり恵まれなかった天才。
モーツァルト。
神童として賛美を受けたが。
当時の作曲家は「職人」の扱いで給料が安く。
大成功しても貧乏のまま。
自分のレクイエムを書いてしまう。
ベートーヴェン。
第二のモーツァルト。
いろんな先生から教わって。
ピアニスト最強だったものの。
難聴になって作曲家に専念。
「ウィーンの宝」と呼ばれて「楽聖」と称された。
アンデルセン。
創作の父。
全体的に創作に費やすが。
意外に華々しい賞賛があり。
現代で広く読まれている物語の一部は。
アンデルセンが創作した。
ノーベル博士。
生涯に膨大な発明をした発明家。
ノーベル賞を残した。
平和についての考えは違っており。
本当の平和ついて悟っていたとも。
同時期の平和運動には同調せず。
遠くから見ているだけでした。
マザーテレサ。
カトリックの修道女。
死の都市であったインドの「カルタッタ」を救済。
ノーベル賞を授与される。
ナイチンゲール。
富裕層出身ながら。
看護婦に就職。
クリミア戦争で負傷兵が送られる施設で。
環境を改善し。
死亡率を10パーセントまで減らし。
英雄として称えられる。
戦後は看護学校を成立。
ナポレオンは軍事力で。
政情不安のフランスを立て直した。
皇帝に即位したものの。
ナポレオンが闘わなければ。
フランスは侵略されて崩壊していたかもしれない。
邪悪な侵略者を相手に先制攻撃を繰り返すも。
流刑になって終わってしまった悲劇。
歴史の偉人の話は古本屋で買って読むことが可能であった。
哲学者や文学は中世で発展。
特に歴史書になる哲学者は多数生まれ。
書き残していく。
各国の文学形態は少しずつ確立していく。
出来事は政治内乱や何かの樹立が多く。
戦争は多いものの。
文明の発展が少しずつ記されている。
価値判断が変化していき。
ニヒリズム化するなど。
人の様子も変貌。
近代において低迷していく。
ペストは50回流行して三千万人死亡するなど。
その後に発生する事件や災害はすべて網羅された。
いくつかの国は黄金時代を迎えた。
特に興味深いのは。
ローマ帝国は西ローマ帝国と東ローマ帝国に別れて。
滅んでしまうも。
ドイツで神聖ローマ帝国が復刻。
西洋では盾や鎧がぶ厚く。
技術力があったので。
ハンマーなども戦いで使われ。
槍はあんまり役に立たなかった。
日本では日本刀は両手剣で。
長槍が強かったので。
盾が邪魔だったみたい。
一応は使われた事がある。
戦国時代では使われた形跡は無い。
古来では女性の軍隊である「女軍」が使われて。
変わった戦闘力があり。
重宝されていた様子。
平安時代に物語は栄えたが。
それ以降。
日本文学は途絶えて。
明治になるまであまり書かれなかった。
江戸時代にちょっとしたものが流行ったくらい。
物語の本質は受け継がれることのなく。
現代にまで持ち込まれている。
戦国時代には名将の宝庫だったが。
現代ではそう言った優れた者はほぼ存在しない謎。
武士は人を斬ると処罰された時代があった。
坂本龍馬と船の追突で裁判になって。
御三家が負けた。
最新式の銃で武装した近代軍は強かったので。
従来の決戦主義では太刀打ちできず。
兵力が6倍あっても手も足も出ない。
最後の将軍は敵前逃亡して。
あっさり勝利を譲ってしまう。
後の新政府。
明治憲法に欠陥が発生。
軍国主義への道筋になってしまう。
憲法を変えないように定義したので。
欠陥がある憲法が時代に合わずに。
改変されず。
欠陥から軍国主義へと発展してしまう。
日本帝国は立憲君主制。
政府が好き放題したので。
昭和天皇から嫌われた。
政府が自分で責任を取りますと表明したのに。
やりたい放題した結果。
国土は焼け野原。
ようやく立て直して。
国際社会に参加を果たす。
ちょっとした「へぇ~」なんて知識ながら。
人類史を学ぶと軽くこんな知識は得るものです。
歴史の面白さは堪能頂けましたか?
歴史は面白いもの。
是非。
学んで。
楽しんでください。
著者「あかね」書物の一部。
さて。
東京。
世田谷区に松陰神社があり。
すみれちゃんとあかねちゃんは。
事あるごとに通っておりました。
「菅原道真公」と同じく学問の神様で。
祈願してから書き物を始めています。
すみれ。
「この書物も祈願して書いたんやけれど。」
あかね。
「文学も協力してくれるんですね。」
「言わないほうがいいよ。」
すみれ。
「霊験で書かれたなんて私は決して言わない。」
「この小説であっても。」
あかね。
「言ってるじゃん。」
「暴評をした人は不吉だよ。」
すみれ。
「所で紗耶さんから諧謔なメールが届いていて。」
「昨晩は大変だったらしいわ。」
あかね。
「教授も激務なのかな。」
すみれ。
「こんなん送ってきた。」
あかね。
「へー。」
「中々トンデモ状態だったんだー。」
大学での出来事。
ショートコント「S・E」と日記にある。
紗耶。
「一日は24時間ある。」
「今日中という意味は明日の朝までという意味である。」
スタッフ。
「プログラムは思った通りに動かない。」
「書いた通りに動く。」
紗耶。
「まず他人を疑え。」
「疑われた人が解決してくれるかもしれない。」
スタッフ。
「無理です!は言ったもん勝ち。」
「外は雨だったんだ。」
「昨日から降っていたのかな?」
紗耶。
「し、仕様よ、仕様、でも、ちょっとだけ仕様じゃないの。」
スタッフ。
「自分の仕様書を読んでください。」
「動かないのが仕様です。」
紗耶。
「明日休めるのなら死んでもいい。」
スタッフ。
「素人のオペレーターはバグを発見する天才である、ただし、再現不能。」
紗耶。
「定時に職場を出ると、仕事が増える。」
スタッフ。
「主任、結局、僕は何を作ればいいんですか?」
「上司に言ったら。」
「それを考えるのがお前だって言われました。」
「必要なのは創造力ではなく妄想力である。」
紗耶。
「自分が優秀であると思っている人間がプロジェクトにいると。」
「大体はその優秀だと思っている人間の所で問題が発生する。」
研究員。
「ぐだぐだ言うと金がかかるぞ。」
スタッフ。
「共同責任はプログラマーの責任。」
「管理職?何それ?おいしいの?食ったこたねぇなぁ。」
紗耶。
「へ?この作品の表示が変ですって?」
「ああっと。」
「それはマイクロソフトの仕様です。」
スタッフ。
「画面は青かった。」
GAMEOVER!(><)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。