第31話

すみれたち。


リゾート地帯に入って。


遊んでいます。


すみれ。

「水着あるでー。」


あかね。

「写真はダメだよー。」


紗莉奈。

「げへへー。」

「お姉ちゃんいい体してるー。」


すみれ。

「ちょっ!」


日葵。

「確かにいい質の筋肉だよ。」

「筋肉は量じゃなくて質。」


苺花。

「丘の上から海を眺めよー。」


乃土香。

「続けー。」


美香。

「美観!美観!」


千夏。

「チカは水遊びするんです。」


あかね。

「着替えよう。」


すみれ。

「あれは小雪ちゃんと小毬ちゃんだよね?」


小雪。

「やっほ。」


小毬。

「久々に休暇を貰ったんだ。」


すみれ。

「一緒に遊べるなー。」


雑談していたら。


苺花ちゃんが戻ってきました。


苺花。

「なんか近くに芙蓉という名の列強魔法使いがいて。」

「別荘に滞在しているとか。」


美香。

「イタズラしてみる?」


乃土香。

「魔法使いを是非見ておきたい。」


すみれ。

「おお?それはおもろいな。」


小雪。

「確かけっこうな変人だったような?」


小毬。

「いつも不審者みたいな人だったよね。」

「芙蓉って人。」


みんなで丘の上の別荘地帯。


イタズラしに行く。


別荘をノック。


すみれ。

「こんにちはー。」


芙蓉。

「何事か?」


すみれ。

「素晴らしい先輩とか言うのを見学しにー。」


芙蓉。

「ほう・・・見学しに?」

「おい!勝手に入っていくな!」


小雪。

「いい空間。」


小毬。

「建築家。」

「いい仕事してますなー。」


苺花。

「パソコンだー。」

「ハイスペック。」


美香。

「この資料はなあに?」

「すごい仕事してるよね。」


芙蓉。

「これ!触るでない・・・。」


小雪。

「この資料はなんでしょう?」


小毬。

「きっと事務の資料・・・あれ?」


芙蓉。

「分が無いが・・・。」


乃土香。

「わっ!なにするの!?」


乃土香ちゃんが渦巻きの中に攻撃を引き込んで。


無力化。


MP吸収。


続いて黒いレーザーが来るものの。


すみれたちが素早く動いて狙いが定まらない。


すみれ。

「なにすんや!」


芙蓉。

「消えてもらうしかない・・・。」


小雪。

「それ不正じゃない?」


小毬。

「ほんとだ。」

「変な契約書まで?」

「ってなにやってんの!?」


あかね。

「ちょっと動きを止めて。」


芙蓉。

「怪しげな球体を・・・。」


黒いレーザーを乱射するも。


美香ちゃんが取り押さえました。


芙蓉。

「むう・・・。」


美香。

「攻撃する事はないでしょ!」

「イタズラに!」


小毬。

「不正資料があるから。」

「捕まえといて。」


芙蓉がなんとか美香ちゃんから脱出して。


洞窟の施設に逃げていきました。


すみれ。

「あれ?」

「あいつ犯人なん?」


小雪。

「この資料を見る限りはそうだよ。」


あかね。

「追いかける?」


すみれ。

「深追いはしないほうがいいかも。」


しばらくして。


何か飛んできました。


敷地に着陸。


まずい所を見られて。


発狂した芙蓉は倉庫にあった実験メカ。


「ブラックバード」を起動。


小雪。

「ブラックバード?」


すみれ。

「なんやそれ?」


小毬。

「中サイズ(6メートル)の鳥型機動兵器で。」

「背中に槍が付いた触手が複数あり。」

「槍を叩き付けての格闘戦が得意。」

「飛行もできるし。」

「口から機関砲を発射する。」

「ハイドラ70・ロケットも装備している。」


すみれ。

「ちょっとまずいな。」


無人兵器のブラックバード。


建物内に射撃してしまうも。


すみれたちは退避していました。


ブラックバード。


愚直に突撃してくる。


あかねちゃんが応戦。


槍を叩き付けてくる。


ガードするも。


口から機関砲。


でもあかねちゃんに気を取られて。


後ろから。


乃土香が電撃を浴びせて。


破損したブラックバード。


千夏ちゃんの幻影でフェイントになって。


ブラックバードは混乱する。


日葵ちゃんに射抜かれて。


小毬ちゃんのマイクロウェーブなど。


猛攻撃を食らうブラックバード。


さらに電撃を食らってシステムダウン。


倒れるブラックバード。


紗理奈が手榴弾を鹵獲していた。


トドメと言わんばかりに。


手榴弾を投げつけられて。


大破。


芙蓉そのまま逃げだす。


すみれ。

「待って!」


芙蓉。

「攻撃しなければ良かったかもしれぬ。」


あかね。

「思ったより足が速い。」


すみれ。

「まず落ち着こう。」

「追わないほうがいい。」

「追跡断念。」


小雪。

「司令部に連絡したよー。」


紗莉奈。

「怪我人はなし。」


すみれ。

「本当に?」


紗莉奈。

「ないよ。」


すみれ。

「それは良かった。」


小毬。

「兵器まで出すのかあ。」


司令部の兵士がやってきて。


情報を渡しました。


お手柄でしたね。


偶然の出来事。


部隊が別荘に駐留して。


調査が続けられています。


すみれたちは解放されて。


昼過ぎから遊びが再開されました。


すみれ。

「慣れたなー。」


苺花。

「魔法少女の世界ではたまにあるけれど。」

「今回は凄かったよね。」


すみれ。

「冗談キツイわ。」


日葵。

「兵器だからね。」

「でもあっけなく撃破。」


乃土香。

「私は臆病者ではありません。」

「ちょっと楽しかったです。」


美香。

「戦い慣れているから。」

「余裕もあるよ。」


千夏。

「無謀な戦いではなかったですねー。」


すみれ。

「なんか戦士として成立しているかもね!」


美香。

「戦いはお手の物!」


紗莉奈。

「バカンスは花火まで打ち上げたってこと?」


あかね。

「そんな域な。」


すみれ。

「鎮静化するのも早いな。」

「少し休憩してから。」

「今は海を鑑賞してはどう?」


苺花。

「それは賛成できるよ。」


午後から海に入ることになりました。


部隊がまだ別荘で調べもの。


戦乱が治まるのはもうすぐかな。


久々の動乱期に。


生粋の戦士になったすみれたち。


戦士になりきれた魔法少女は。


さらなる高みへと。


女の子らしく海に入りはしゃぎ。


帰宅した頃にはニュースで報道され。


芙蓉は別の魔法少女のグループが拘束したとのこと。


知名度がまた上がってしまうすみれたち。


定評ある魔法少女は。


女性の可能性を提供しているのでしょうか。


女性としての「例外者」として「独立」した女の子たちは。


定められた道。


正しき道を歩み始め。


伝説は今も健在。


歴史は女性を説明しています。


女性の偉人も。


堕落した女性も。


これからの可能性も・・・。

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