第25話

東京2020オリンピック。


露店が多数あり。


歩行者天国。


道路全体が露店で溢れて。


大道芸人やミュージシャン。


アイドルの路上ライブまで。


お祭り状態。


メイドさんがいっぱい路上に溢れている。


商業天国。


大会開催期間中。


今度は警備なしに。


遊びに来たのです。


すみれ。

「思ったより人多いな。」

「発狂しているっぽい。」


日葵。

「予想外?」

「そんなこと普遍なもの。」


すみれ。

「そうやなあ。」

「予想外や。」

「賑やかな程度だと思ってたわ。」

「それがお祭り状態。」

「人が多くて詰まるかも。」


日葵。

「戦術は臨機応変にその都度変更するんだよ。」


紗莉奈。

「たとえば。」

「回り道をしよう。」

「混雑を避けられる。」


すみれ。

「そうしよっか。」

「競技場とか露店とか見たいやろ?」


苺花。

「このまま人の流れに任せると。」

「どこかで詰まっているかも。」


乃土香。

「油断はできませんよ。」


すみれ。

「もちろん。」

「自分の考えた事すべてが正しいなんて思ってないで。」


あかね。

「自分の考えた事にはおそらく間違いも含まれている。」

「思考してもその中には間違いもよく入る。」


すみれ。

「そゆこと。」

「遠回りしよっか。」


露店の側面から侵入。


実は正面で陣取っている。


着ぐるみと道化師の集団が混ざっていて。


正面から行くと人が詰まって動けなかったようです。


これは一部区画のみの状態なので。


別方向から入ればスムーズに移動できちゃいます。


公園では無料で甘酒が振る舞われ。


賑わいが素晴らしい。


すみれ。

「指輪してないの?」


あかね。

「今回はペンダント型。」


日葵。

「私は大きな髪飾りのタイプ。」


苺花。

「かわいい!」


日葵。

「あなたもかわいいよ!」


いちゃいちゃする女の子たち。


しばらく歩くと。


露店の中で目玉になる地域。


そうですよ。


グルメ市場が開かれており。


美食家が集まってきて。


これでもかと美味しいもの展覧会。


でも行列すごいです。


すみれ。

「並ぶ?」


千夏。

「何十分ですかー?」


美香。

「うわっ!列すご。」


乃土香。

「これは1時間待ちかも。」


あかね。

「こういう時は型落ちモデルを貰うけれど。」


すみれ。

「あの人気が無いのがそれ?」


あかね。

「あの気の遠くなる列に並ぶよりかは。」

「2級品のほうがいいかも?」


すみれ。

「どう思う?」


紗莉奈。

「そこまで美食にこだわらない。」


苺花。

「名物に旨い物なし。」

「なんて。」


日葵。

「ここに並んだら。」

「競技開始まで間に合いません。」


すみれ。

「ちょっとあの人気の無いの貰おうか。」


あかね。

「あの列だと十分くらいかな。」


二級品は中々の美味でしたよ。


ハンバーガーなのですが。


中々作り込んでいて。


充分でした。


早くに昼食を済まして。


露店を巡っています。


すみれ。

「むかしの硬貨!?」


あかね。

「ここは骨董品も扱っているのかな?」

「すみれちゃん。」

「買い漁っておけば。」

「今後なんの意味を持つのか分からないよ。」


すみれ。

「まさにそれやー!」


骨董品みたいなのを購入して。


バッグはいっぱい。


千夏。

「はぐれたんですけど。」


乃土香。

「GPSデータリンクを持たされている。」


すみれ。

「おっと。」

「合流やでー。」


パフォーマンスが激化。


この地区はもう滅茶苦茶。


こんなお祭りの中で。


いろんな競技が行われて。


今日はブラジルがベスト12。


トルコもベスト12入り。


フランスは全勝。


日本はなんとかベスト12入りを目指します。


今回は歴史上稀に見る激戦のようですね。


競技のチケットを知り合いの魔法少女から貰っていたので。


サッカーを観戦。


あかね。

「個人スキルはもちろん。」

「連携力が物をいうサッカー。」


美香。

「チームスポーツであることを忘れたら駄目です。」


あかね。

「名選手を見るとチームスポーツである事を知っているよね。」

「あの動き。」


美香。

「サッカーについて知るのなら。」

「名選手の心構えとか。」

「動きを観察しないと。」


紗莉奈。

「その通りだと思う。」


千夏。

「サッカーは難しいですよー。」


すみれ。

「すみれちゃん。」

「ボールが言うこと聞かなかった。」


あかね。

「人気スポーツなのに。」

「向き不向きがはっきりしているよね。」


千夏。

「自然に上級者になる人と。」

「どうやっても中級者止まりの人と。」

「いろいろいますよね。」


乃土香。

「サッカーにはコツがあるから。」

「それがすぐ分かる人が上級者になるのでは?」


紗莉奈。

「にしても競争率が高いよね。」


苺花。

「サッカーそのものをよく知る人じゃないと。」

「そもそもサッカーってなあに?」


日葵。

「球蹴り遊び?」

「そんな安っぽいもんじゃないから。」


あかね。

「ピアノが弾けますか?」

「それと同じ現象だと思う。」


乃土香。

「理論的にはそうだと思うわ。」


すみれ。

「スポーツって別世界やな。」


日本がポルトガルをなんとか撃破。


クリスティアーノ・ロナウド二世が不調の為に。


失点せずに。


なんとか1点を入れて。


勝てたのです。


日本もベスト12です。


ポルトガルもトーナメント進出。


すみれ。

「なんかギリギリで勝ってなかった?」

「守備力が低いみたいやし。」


あかね。

「お互いに強いから。」

「あと弱点がある日本は激戦になると。」

「どうしても分が悪いんだよ。」


すみれ。

「勝負の世界やなあ。」


あかね。

「それでも勝てる時は勝てるよ。」


続いて野球を少し観ました。


160キロ超えの投球をいきなり魅せられて。


でも野球って。


のんびりしたスポーツですよね。


サッカーとは違った魅力がありました。


千夏。

「日時計。」


苺花。

「ああなんてこと。」


美香。

「電車酷くなりそう。」


日葵。

「4時になるよ。」


あかね。

「早くに引き上げないと。」


すみれ。

「このルートで行こうか。」

「実は少し前から決めてたんや。」

「それで残したものは?」


乃土香。

「ないよー。」

「引き上げよう。」


紗莉奈。

「これくらいでいい。」


すみれ。

「では退却。」


4時半までに電車内で。


帰宅していましたが。


このあと深夜まで人がいて。


花火まで乱射とか。


ハメ外した人々がいて。


オリンピックはお祭りなんですかね?


夜。


みんなでラインをやって。


盛り上がりました。


最近はめっきり友達ですね。


派閥が再編成されたので。


争う理由が無いから。


平和になりつつあります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る