第26話

功績が認められたすみれちゃんは。


リベラル(自由人)の認定を受け。


年金が支給される代わりに。


社会貢献の依頼を受けました。


これを機会に。


すみれちゃんは学問を習得。


師匠に会いに行きました。


豪邸。


パィスベル。

「どしたの?」


すみれ。

「いままでのおさらいをしたいんです。」


パィスベル。

「もう教える事は無いけれど。」

「それだったらいいよ。」


すみれ。

「あなたの教えは柔よく剛を制す。」

「これですよね。」


パィスベル。

「柔よく剛を制す。」

「柔らかでしなやかなものは一見弱そうに見えても。」

「強く固いものの矛先をうまくかわして。」

「結局は勝ちをおさめるということ。」

「三略という書物の言葉。」

「それだよ。」

「力については完璧。」

「知識や実践についてはどうかな?」


すみれ。

「明知や実践知があります。」


パィスベル。

「よく出来た弟子だなあ。」

「少しテストしてあげる。」

「祭壇の部屋へどうぞ。」


師匠からおさらいを受けました。


きちんと習得している事が判明しましたので。


すみれちゃんは合格でした。


パィスベル。

「魔法少女の指導役としてこの国に留まるから。」

「またおいで。」


すみれ。

「また会いましょう。」


退場。


パィスベル。

「女性を徹底的に追及する・・・か。」

「確かにいままでの女性の有り方は正しくなかったのかもしれない。」

「それが教訓になって。」

「気付きと悟りを得た。」

「少なくともいにしえの女性たちは近代史のような。」

「夫に仕える事だけを目的としてはいないと思うけれど。」

「女性についての考察や新展開。」

「前人未踏の女性の姿。」

「女性の真理か。」

「女性について何も知らないわたしたち。」

「少しも知ってはいないから。」

「発見していく。」

「ひたすら進化・進歩して発見する。」

「やっぱりあの娘は心構えが違うなあ。」

「感心感心。」


帰宅。


自宅にていつものように。


書斎に籠もる。


すみれちゃん。

「歴史から学んだ結果。」


あかね。

「歴史上の女性はあそこまでのことができる。」

「可能であるというお手本になった。」


すみれ。

「女性はあのようなことが可能だから。」

「歴史から発掘するにつれて明らかになる。」


あかね。

「女性はあそこまで出来る。」


すみれ。

「だって現に史実にあるんやから。」

「あれに匹敵するようなレベルには出来る。」

「やっぱりお手本!」


すみれちゃん。


お仕事第一号として。


歴史を深く探って。


「歴史のおさらい」をして「現代に活かす」という論文を提出。


学者たちはそういえば盲点であったと。


盛んに議論される結果となり。


議論の末に。


「歴史から習う」ことが近代・民主主義のテーマに組み込まれました。


現代は民主制と科学によって成り立っており。


それ以外は誇れるものはあるのか?


議論が続いております。


すみれ。

「次は文化。」

「しかし観るもの多いわな。」


あかね。

「アニメは本物があるから。」

「リスト化しておいたよ。」


すみれ。

「え?マジ?」

「すごいよあかねちゃん。」

「アニメに関しては玄人なのね。」


あかね。

「そんなところ。」


ふたりで。


アニメなどをよく研究して。


論文を提出することに。


自由人としての生き方。


それが示したもの。


文化の発展・進歩・改善を目的に活動することに決めたのです。


アニメなどの文化が発展するにつれ。


必要な予算や制度などが生じて。


対応する政府です。


芸術家の地位が上がってきました。


すみれ。

「令和。」

「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ。」

「それを助ける援護係やな。」


あかね。

「連携プレー。」


すみれ。

「そうや。」

「バリバリやったるでー。」


あかね。

「そして資料の山。」


すみれ。

「ぎゃあぁぁぁ!!」


しばらく書斎から出られなかった。


ふたりでした。

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