第15話

新興宗教の魔法少女。


正教の魔法少女と魔法使い達が小競り合いを開始してしまいました。


いつものように街を歩いていても。


魔法使いの気配があります。


苺花ちゃんと美香ちゃん。


日葵ちゃんと会いました。


すみれ。

「なんだか同士討ちしてるん?」


美香。

「なんだか知らないけれど。」

「裏切り者との戦いになっちゃった。」


美香。

「あたしはね?」

「さっき大人の魔法使いやっつけたんだ。」


日葵。

「三人でチームを組んでこの地域を掃討しようと。」

「行動しているんですわ。」


小雪ちゃんと小毬ちゃんが駆けつけました。


紗莉奈ちゃんと乃土香ちゃん。


千夏ちゃんが護衛していますよ。


小雪。

「魔女に取り込まれて。」


小毬。

「買収までされて魔法使いが暴れていて。」


紗莉奈。

「そうそう。」

「この街も激戦区になってしまったわけだ。」


小雪。

「わたしたちは現場視察。」


小毬。

「さっさと終わらせないと。」

「市民に迷惑になる。」


千夏。

「国が指定する神様に対しての教義を質問してくださあい。」

「すぐ分かるんですけど。」


乃土香。

「罪状は国が指定する神様に従わなかった。」

「これで掃除してね。」


すみれ。

「誰が裏切り者か分からない状態なわけね。」


あかね。

「私達も情報送るから。」

「すみれちゃん。」

「手柄のチャンスだよ。」


すみれ。

「了解やわ。」

「みなで連携プレー。」

「ひとつのチームというのは得心したで。」


小雪。

「大人の方々が困惑しているから。」


小毬。

「新興宗教の教祖は弾圧しないといけない?」


小雪。

「もうすぐそうなると思う。」


みんな退場。


去っていきました。


すみれ。

「たぶん仕掛けてくるで。」


あかね。

「あの作戦試す?」


すみれ。

「そうやな。」

「相手の動きは正確や。」

「しかし正確過ぎる動きは読まれやすい。」

「読まれたらもう終了のお知らせ号外やな。」


あかねちゃん。


後方20メートルを維持して。


他人のフリをして歩いています。


大人の魔法使いが接近。


魔法使い。

「国の指定する神々について。」


すみれ。

「神社の歴史には詳しいで?」

「存分に語ってやろうか?」

「由緒を記した看板の画像があるんや。」


魔法使い。

「分かった。」


魔法使い去っていきます。


また魔法使いがやってきて問いただします。


魔法野郎。

「魔法を己の利益の為に使いたくないか?」


すみれ。

「これはご破算。」

「魔法は元々は災いの力やで?」

「なんの為にあるか?」

「モーセの伝説に記されているんやから。」


魔法野郎。

「それではさようなら。」


すみれ。

「おっと?逃しはせんよ。」


炎のエネルギー弾をぶつけて。


転倒する魔法野郎。


魔法野郎。

「やってくれたな!」


後ろから通行人のフリをしたあかねちゃんが。


魔法野郎を拘束。


そのうちにすみれちゃんがいろいろ叩き込んで。


魔法野郎倒れる。


すみれ。

「ひとり倒したで。」

「警察官に頼んでおこう。」


美香。

「あれー?」

「倒したんですか?」

「そんなにあっさり。」


すみれ。

「ミカちゃんやな。」

「まあ実力ってことや。」


あかね。

「もうひとりこっちを見ている。」


魔法野郎ふたりめ。


奇襲してくるも。


待ち伏せしていた日葵ちゃんに。


レーザーで射抜かれる。


魔法野郎弐号。

「ぐわっ!」

「なんだと。」


すみれ。

「なにが理由ですか?」


魔法野郎弐号。

「派閥に所属していれば蹴落とす敵だ。」


すみれ。

「生の感情丸出しで戦うなんてな。」

「それでは人に品性を求めるには絶望的やね。」

「もし感情に任せるのが正しいのであれば。」

「理性を無視する意味となるのだから。」

「理性を失った人間の醜さがよく出ているわ。」


魔法野郎弐号。

「野獣より酷いなんて言うのか!」


美香。

「スキあり。」


美香ちゃんに殴られて。


魔法野郎弐号転倒。


接近戦に強い美香ちゃんに詰められて。


あかねちゃんまで加わって。


魔法野郎弐号何もできない。


警察官が到着して。


魔法具で拘束。


魔法野郎2名を捕虜にできました。


すみれ。

「ちょっと魔法のペースが速いわ。」

「帰って休息するな。」


あかね。

「わたしも。」

「じゃあまた。」


帰宅途中。


ナンパされました。


シャルロッテ。

「ヘイオジョウサン。」

「ワタシトイイコトシナイ?」


すみれ。

「なんや。」

「またあんたか。」


シャルロッテ。

「今日は用事がアッテネ。」

「戦ってモライマス。」


すみれ。

「前の夢と言い。」

「運命の赤い糸で結ばれていたようやな。」


シャルロッテ。

「ソウダネー!」


すみれ。

「戦う運命にあったんや!」


すみれちゃん。


シャルロッテは正面攻撃に強いので。


遮蔽物に移動して。


威嚇射撃しながら壁に隠れ。


一周まわって。


シャルロッテの背後から。


エネルギー弾を叩き込みました。


シャルロッテ。

「Nanu!?」


シャルロッテ倒れる。


すみれ。

「覚悟せえ。」


シャルロッテ。

「ただ戦った事実がホシカッタダケデ。」

「本気ジャナイヨ!」


すみれ。

「言い訳やな?」


シャルロッテ。

「ワタシタチモ工作して異端のヤツラ倒すツモリだから。」

「今は味方を装っている。」

「邪魔シナイデ!」


すみれ。

「要するにスパイ工作をあいつらにしてるんと?」


シャルロッテ。

「ソウダヨ!」

「コウシテちょっかい出さないとダマセナイヨ!」


すみれ。

「それが本当ならいいんやけれど。」

「そうであるならばうちから逃げられるはずや。」


すみれちゃん手加減。


すみれちゃん適当な攻撃を加える。


シャルロッテ逃げ出す。


シャルロッテは意外に早くて。


回避運動をしながら。


あっという間にどこか彼方へ。


帰宅して。


翌日。


新聞に戦果発表があり。


すみれちゃんとあかねちゃん。


連携でふたり撃破して捕虜にできたのが。


けっこう賛美を得ておりました。


すみれ。

「うちお手柄やな。」


あかね。

「捕虜を訊問すれば情報が得られるし。」

「死なせなかったのが最大の成功。」


すみれ。

「うちも実力者の仲間入りしたんやな。」


あかね。

「勝って兜の緒を締めよ。」


すみれ。

「賛成やわ。」


魔法少女のトップ10に入っているすみれちゃん。


戦争は手柄を立てるチャンスか。


飛躍するチャンスになるようですね。


すみれちゃんは好調を維持できています。

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