第7話

とある地下の一室。


魔女。

「なにやってんだい。」

「魔法少女を撃破するつもりが。」

「名の知れた6人が。」

「もうふたりしかいないのかい!」


アンヴォカシオン三。

「申し訳ない。」


アンヴォカシオン四。

「さすがに相手が手ごわく。」


アンヴォカシオン三。

「でも戦争まであと僅か。」

「政府のコンピューターを狙って。」

「巻き返します。」


魔女。

「さっさとおやり。」

「大金が勿体ないよ!」


とある役所。


魔法少女の監督である小雪・小毬姉妹。


三家共同運営の状態なので。


何かと情報を取得していますよ。


小雪。

「最近戦闘が多いみたい。」


小毬。

「小競り合い程度ならけっこうあるけれど。」

「本気でやる事はまず有り得ないから。」


小雪。

「全国各地で30件魔法少女同士でやっている。」

「この半年で。」


小毬。

「指輪外して戦うなんて。」

「お互いに無益だと思うけれど。」


小雪。

「何が目的なんだろう。」


小毬。

「たぶん。」

「みんなライバルだから。」

「戦える時は戦おうとか?」


小雪。

「相容れないからじゃない?」


小毬。

「分かり合えないのは世の常。」

「説得して鎮めよう。」

「たぶん。」

「お互いに違うという事実を理解できないんだと思う。」


小雪。

「好戦的?」

「単に力比べをしているのかな?」


小毬。

「仲裁してあげようよ。」

「勝負事に熱中しているのかも。」


政府の中枢。


メイン・管理システム。


今日の当番はすみれとあかね。


室内でお茶を飲んだり。


雑誌でも見ていて。


警備員と共に魔女などの対応係。


最近。


変な奴がよく侵入するので。


魔法使いの女性が警備の担当になったのです。


また何かが侵入して。


魔法使いの女性が返り討ちにしていましたよ。


すみれ。

「今日何回目の侵入?」


あかね。

「毎日こんなふうかあ。」


掃除ロボットに爆弾が仕込まれていたり。


ネズミと思って精巧に似せた自爆ロボットだったり。


整備員が寝返ったり。


いろいろあっちゃう警備係。


今日はラジコンが侵入してきて。


扉とかいろいろ壊されました。


最前線だそうです。


味方の魔法少女が玄関で頑張っていますよ。


夕方。


もうすぐ担当時間が終了。


敵は数に物を言わせて突撃。


大きなホールにあるコンピュータールームに向かいます。


その部屋への入り口で足止め。


アンヴォカシオン四。

「仲間をやってくれた奴だ。」


アンヴォカシオン三。

「かわいいけれど。」

「我々には目的がある。」


すみれ。

「出遅れた!?」


あかね。

「大丈夫。」

「相手は焦っている。」


アンヴォカシオンが突破してしまう。


追いかける。


すみれ。

「武器を使うよ。」

「スティック・ヘルファイヤー。」


持ち出してきた装飾満載の杖。


炎をまき散らしながら。


アンヴォカシオン三に追いつく。


アンヴォカシオン三。

「なに!?」


すみれ。

「んぐ!?」


アンヴォカシオン三はバックラーでガード。


かなりの威力で。


腕を痛めたアンヴォカシオン三。


アンヴォカシオン三が反撃。


クロスボウで狙ってくる。


ある程度のホーミングがあるものの。


杖で弾き。


弾けなかったものは爆発反応装甲の防御魔法で。


矢を破壊して防ぐ。


炎を纏っている状態で。


アンヴォカシオン三に攻撃を加える。


アンヴォカシオン三と格闘戦になるも。


アンヴォカシオン三は火傷を負って戦闘ができなくなった。


あかねとアンヴォカシオン四。


あかね。

「どうしました?」


アンヴォカシオン四。

「何やっても食らわないのか・・・。」


あかね。

「グラビティフィールド。」


アンヴォカシオン四。

「なに!動けん・・・。」


あかね。

「重力波。」


アンヴォカシオン四に手を当てると。


アンヴォカシオン四はブラックアウト。


滅茶苦茶な吹っ飛ばされ方をして。


各所でバウンド。


怪我をして戦闘不能。


敵の猛攻が止まない。


警備員が出払って。


すみれちゃんとあかねちゃんだけ。


それでも時間経過で相手は撤退したのです。


すみれ。

「なんとかやったで。」


あかね。

「敵は油断したなあ。」


すみれ。

「気付いたらあの強いやつひとり倒してんね。」

「戦いはわからんもんや。」


あかね。

「手柄だね!」


すみれ。

「戦いってものを知ったわ。」


この戦闘でアンヴォカシオンは全滅。


局地戦闘に移行するのでした。


対応部隊を編制して。


華族は事に当たると発表。


すみれは次の日に報告。


すみれ。

「外国の魔法少女見つけたん。」


小雪。

「なんでわたしら外国の連中。」

「腐敗を放置したん?」


小毬。

「結局それが原因なんだよ。」


すみれ。

「外国の魔法少女来てるで。」


あかね。

「戦い抜こう。」


小雪。

「あんたらんの地域は任せたよ。」


小毬。

「自分たちの地域は自分たちで好きにやって。」


すみれ。

「そう伝えとくわ。」


中華連邦が侵攻の準備をしていて。


政治は混乱気味ですが。


被害は最小限で済みました。


すみれはまだ戦うことになりそうです。

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