第3話

魔女達が潜伏しているので。


依然として紛争になっている。


華族が対応しており。


しばらく混乱が続きそうです。


大きく見ると暗黒時代なのに。


近くで見るとのんびりまったりな景色だけがあります。


すみれ。


いろいろ制作中。


すみれ。

「女の子はかわいい飾りとか。」

「洋服とか。」

「アクセサリー。」

「こういうの作ったら天下一品やんよ。」


あかね。

「エセ関西弁なおらない?」


すみれ。

「癖になってしもうた。」


あかね。

「女性ってなんだろうね?」


すみれ。

「女性?女性はな。」

「知性と才気と知恵。」

「勇気と義やで?」

「優しさは捨てたんよ。」

「弱くなるんから。」

「力というのは人にとって必要不可欠なんやな。」


休憩。


いつか拾った燃える石のコレクションを眺めているふたり。


すみれは次に。


絵画を仕上げようとしていますよ。


すみれ。

「絵画を描く時に。」

「真実の姿を描くようにしているんや。」

「対象の姿をそのままに描くのではなく。」

「対象の本来の姿。」

「オレンジなら必要であるすべての者を前提に。」

「四季に関するものなら。」

「人々が楽しむ姿を前提に。」

「直視して理解できない真実そのものを。」


あかね。

「そこまで進んでいるのかな?」


すみれ。

「猫なら。」

「猫好きな飼い主にとってその猫は特別。」

「蝶々も自然の一部として。」

「大自然を背景に透過したり。」

「そもそも蝶々とは?という問いが反映されていて。」

「蝶々ひとつも人との関わり。」

「自然の一部としての存在など多様な描き方やね。」


あかね。

「ちょっとわたし遅れているよ。」

「女性として。」


すみれ。

「そうなると女性ってどうあるべきやと思う?」


あかね。

「女性はどうあるべき?」


すみれ。

「女性はどうあるべきですか~?」

「もちろん既成概念はなしで~?」


あかね。

「きちんと自分なりの答えを見出した女の人が立派という意味になるよ。」


すみれ。

「本来は男性と女性は対等に渡り合っているはず。」

「女性に遅れがあるんやで?」

「女を極めるって。」

「女性の真実に迫ることなんや。」


あかね。

「歴史がそう示している以上。」

「そのとおりなんだと思う。」


すみれ。

「わたしはそれを目指してるんや。」

「女性はこうあるべき!それの実践や。」


あかね。

「女性のあるべき姿があるから。」

「いろんな神話の女神様はそうだよね。」

「凄く究極な戦いがあったり。」

「女帝だったり。」

「そっからヒントを得たんだね?」


すみれ。

「そうや。」

「よく見れば女神様が手本やわ。」

「そこから女性を知ったんね。」

「無益な連中とは違うもん。」


あかね。

「すーちゃんの魔力指数が高いのもそこから来ているのかあ。」

「自然を対象とした制作がメイン。」

「わたしも好成績狙えるかなあ。」


すみれ。

「というわけですみれのアトリエは作業尽くし。」

「一緒に創作三昧やな。」


あかね。

「日の下に新しきものなし。」

「これは最大の訓戒だからね。」


アトリエはいろんな作業で埋め尽くされて。


中には出品されて取引される物も。


すみれの工房はいろんなものを作り出す。


注目の場所。


日の下に新しきものなし。


この世の中でまったく新しいものは何もない。


新しい発明や発見も。


実はすでにあるものにちょっと手を加えて形を変えたにすぎない。


これが活かされたこの場所は。


世界の一部として。


ならば。


それは世界の声です。


すみれ。

「これまで無かった者になるんや。」

「これまで無かった女性になるんや。」

「そのための箴言やろ?」


るんるんで筆を進めて。


魔法少女として発現して以来。


きっかけを掴んだ女の子は。


前人未踏を進むことになりました。


女の子の美学を追及する。


すみれちゃん。


魔法少女はアイドルの一種ですから。


なおさらです。


「今までに存在しなかった者」になれるかな?


すみれのチャレンジは続きます。

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