第4話

すみれのお姉さんが外国に啓蒙活動に出かけていましたが。


成績不振に陥っています。


それで。


定評のあるすみれが家督相続の候補になりました。


すみれが相応しいのでは?という議論の結果です。


すみれ。

「そういえばうち公家だったなあ。」

「九条っていう。」


あかね。

「私は一条。」

「近衛シスターズ。」

「こゆき・こまり。」


すみれ。

「鷹司ひまり。」

「萩原まいか。」

「広幡ミカ。」

「岩倉さりな。」

「大山のどか。」

「烏丸ちか。」

「最近よく会うわな。」


あかね。

「歴史感漂う。」

「間接民主制において最悪なのは。」

「歴史を否定すれば。」

「この世界を自分色に染められると信じたこと。」


すみれ。

「歴史から学ぶと。」

「すごく価値があるんやで。」

「良い意味で古くて。」

「自分たちが最高であるとうぬぼれてたりして?」


あかね。

「そんなわけない。」

「そこまでだったらお笑い芸人並にネタやで。」


すみれ。

「我々が新しい歴史だー。」

「人類は新しくなった!」


あかね。

「あっはははは!そんなのやめて。」

「お笑い芸人よりおもしろいわ。」


すみれ。

「単に三制度。」

「王政・貴族政・民主制のうち。」

「民主制を取ったに過ぎないんやから。」

「誇れたものじゃないで。」


あかね。

「そのうち衆愚政治になりますよ。」

「わたしらは例外だけれど。」


すみれ。

「ギャグはこの辺りで。」

「本当に女性ってなんや?」

「自分で道を歩ける女はいないの?」


あかね。

「男の馬に乗るしかないとか?」


すみれ。

「ギャグの続きやるん?」


あかね。

「いままでの女性が偽物だったとか?」


すみれ。

「そうであるならばうちは本物の女性やるん。」


小田原城で調べもの。


制度が変わっただけで。


本質は変わらず。


人の性質も変わらず。


現代はただ民主制が採用されたのみで。


他に変わったところはありません。


残念ですがこれが事実です。


苺花(まいか)

「指輪をして。」


美香(ミカ)

「魔力に制限が出る。」


日葵(ひまり)

「本気でやるわけじゃないからね。」


すみれ。

「あいつらまたやるん?」


あかね。

「また競っているよ。」


すみれ。

「勝負事ってな。」

「結局勝負やから。」

「結果は分からへんで?」

「強いから勝てるなんて事もない。」

「速いから追い抜ける事なんて有り得えへん。」

「勝負があって結果がある。」

「自信満々な奴ほど負けやすいのや。」


あかね。

「勝負を知らないのかな。」

「勝敗は分かるようなものじゃない。」

「博打みたいに見える。」


苺花ちゃん。


黒い球体を設置して。


周囲の動きを制限。


シャドーボールで狙い撃ち。


美香ちゃんが弾いて。


日葵ちゃんが球体をレーザーで射抜いて破壊。


美香ちゃんが苺花にタックルを当てるも。


ダミーでした。


いつの間にかダミーと入れ替わっていて。


遠くから狙い撃ちする苺花ちゃん。


日葵ちゃんのレーザーを美香ちゃんが弾いて。


美香ちゃんが追いかける。


日葵ちゃんは一瞬で30メートル移動して距離を取る。


膠着状態になったので終了のホイッスルを三人で吹いた。


すみれ。

「あいつら腕上げてるわ。」


あかね。

「前と動きが違うよ。」


すみれ。

「わたしも遅れてはいけない。」


すみれは師匠の元に行き。


数日間トレーニングすることにしました。


基礎が完成されていたので。


グレードアップすることに成功。


すみれ。

「魔力が強くても扱い方でこんなに違うんか・・・。」


スクラップ置き場で全損した自動車を。


溶解させるほどの威力。


すみれ。

「ここまで強くしたらエネルギーが持たん。」

「通常時は5割だけ出しとこ。」


多くの魔法少女は指輪で自分の力を調整していますよ。


無駄な消耗をしない為であり。


魔法使いの最盛期は20歳前後ですので。


なおさら魔力を長く維持できるように。


トレーニングは欠かせません。


魔法少女のみ限界以上の力を出せるのですが。


大人になるとそれが出ないので。


魔法少女が重要視されるひとつの理由ですね。


魔法少女は特別な女の子なので。


今日も男性女性問わず。


散歩中に覗き見されたり。


けっこういろいろある。


女の子の在り様です。

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