どんなキミでも愛してるーepisode②ー

第14話 知り合いから友達へ

———————なんだかんだでただの「知り合い」から「友達」になった。



叶『琴音と別れて1週間くらいが経った。俺は相変わらずこのカフェにいる。そして、いつの間にか…』


咲良「お兄ちゃんにこんなイケメンの友達がいたなんて知らなかった〜」

叶「そうかな。ありがとう。」『青葉の妹と仲良くなっていた。』

咲良「お姉ちゃん、今日もお兄ちゃん仕事?」

青葉の姉「そうだよ。最近、また忙しくなったみたいで、手伝いにはこれないかもね」

叶「そういえば、今更なんですけど…お姉さんって名前なんていうんですか?」

青葉の姉「ホント、今更だね…私は、久米月 春希くめづきはるきだよ。忘れんな。」

叶「はい。」『この姉妹好きだな。【コーヒーを一口飲む】』


【店のドアが勢い良く開く】

春希「いらっしゃ…え!?青葉!?!?どうしたの?仕事は?」

青葉【息を切らしている青葉】「今休憩中だから…コーヒー買いに来た」

咲良「お兄ちゃん!?息切れてるし…走って来たの?」

青葉「…まぁね。あっ!叶〜」

咲良「わざとらしい」【笑う咲良】

春希「何個いるの?1つ?」

青葉「ううん。2つ作ってもらって良い?」

叶「さっきメールしたら、お前今日忙しいって言ってただろ?」

青葉「言ってたけど…叶に会いたくて」

春希「あんたストレート。満島くん戸惑ってんじゃん。」【笑う春希と咲良】

叶「戸惑ってません!さっさと戻れ!」

咲良「結構シャイなんだね。」

青葉「あんまり仲良くするなよ。咲良〜。じゃね、叶!また連絡する。」【叶の頭を撫でる青葉】

叶「やめろ!」【首を横に反らす叶】

青葉「姉さん、コーヒーありがとね!いってきます」【笑顔でカフェを出る青葉】

叶「…………」【戸惑ってるけど、どこか嬉しそうな叶】

咲良「満島くん、顔〜」【からかうように言う】

叶「!!!」【焦る叶】

【春希と咲良は笑っている】


叶「あの…1つ聞きたいんですけど、2人はその…偏見とか…ないんですか?男が男を好きだっていってることに…」

咲良「うん。別に…だってそれも1つの愛の形じゃん。好きになった人がたまたま男性だったっていうだけ。好きになる気持ちには変わりないでしょ。」

春希「私もないよ。青葉が満島くんを好きなことに対してね。青葉は、あー見えてすごく純粋だよ。25歳だって思えないくらいに。でも、どこか大人びたところもあるから、自分のことより相手のことを考えることのほうが多くて…。こんなに誰かを好きな感情がだた漏れする奴だなんて思わなかった。見てて笑えるくらい。」

叶「………………そっか。」

春希「だからこそ、青葉には幸せになってほしいの。自分が心から愛する人とね。あー、でも、だからといって無理強いする気はないから。これは青葉にも言われてる。青葉は、姉の性格も見抜いているようね。」

叶「……………かっこいい姉妹ですね。」【困ったように笑う叶】

咲良「でしょ〜?」



—————————いつの間にかこの姉妹と仲良くなっていた。


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