第7話 ほんの少しの変化

『あれから俺と琴音は、頻繁にデートに行ってたくさん会うようになった。』


【デートの帰り道】

琴音「叶、ちょっとコーヒー飲みたくない?」

叶「そうだな。カフェでも行くか?」

琴音「私、あのカフェのイチゴスムージー飲みたい!」

叶「それコーヒーじゃないじゃん!」【と、笑う】

琴音「いいじゃん!行こう!」【と言いながら叶の手を繋ぐ】


【カフェに到着】

青葉の姉「おっ、いらっしゃい〜こんな時間に珍しい!」

【手を繋いでいる姿を見る】

青葉の姉「あ、デートの帰り?」

叶「えー、まぁ」【照れたような表情の叶】

【奥の方でドリンクを作る青葉】

琴音「なんか忙しそうですね。」

青葉の姉「そうなのよ。青葉、モデルの仕事忙しくなってきて雑誌とか広告とか頻繁に登場するようになったら、ファンの子が増えちゃって。」【女性客が多数】

叶「わぁ〜」

琴音「すごいですね。青葉さん、モデルの仕事も忙しいんだったら、カフェで働くの大変なんじゃ?」

青葉の姉「私もそう思って、カフェの方はいいよ。って言ったんだけど、この仕事が好きだから週に1度でも2度でもカフェに立ちたいんだって。こっちとしては、お客さんが来てくれるからありがたいんだけど。」【心配そうな表情の姉】

【ドリンクを持って席に向かう青葉】


青葉「おまたせしました。ごゆっくりどうぞ。」

ファン1「わ〜あの、握手してもらって良いですか?あと写真も…」

青葉「いいですよ。」【一緒に写真を撮って挙げる青葉】

ファン1「ありがとうございます。応援してるので頑張って下さい!」

青葉「ありがとう。頑張ります!」【満面の笑顔を投げかける青葉】


【戻って来る途中で叶たちに気づく】


青葉「わ〜いらっしゃい。ゆっくりしてってね。」

琴音「ありがとうございます。」

叶「…………………」

青葉の姉「じゃ、何飲む?」


【注文し終えて、席に着く2人】


青葉「はーい!お待たせ!イチゴスムージーとカフェラテのホットだったよね?」

叶「お前、大丈夫なのか?」

青葉「え?何が?」

叶「体調だよ。モデルの仕事も忙しくなったんだろ?それでカフェも手伝ってたら体力持たねぇぞ。」

琴音「そうですよ。身体壊したら元も子もないですよ。」

青葉「ありがとう。でも、大丈夫!こうやってファンの人たちが来てくれることも嬉しいし、実際に会って色々話したいじゃん。まだまだ未熟な俺を応援してくれるって言ってもらえて本当に嬉しいんだ。大切にしていきたいと思うからさ。だから、できるだけ、やってみようかなって。」【笑う青葉】

叶「あんまり無理すんなよ。」【素っ気ない態度の叶】

青葉「………ありがとう、満島くん、琴音さんも。じゃぁ、俺行くね」

【カウンターで写真をお願いされて肩を抱きながら撮影する青葉】

青葉「ありがとうございます。」


————————————何で、俺心配なんかしてんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る