第5話 これでどうだ?

【大学終わり】

【門の方向へ歩いて行く叶】

叶『この前の作戦は微妙だったな〜どうするかな〜?』

【向こうから見覚えのある人が歩いてくる】

叶「ん?あー!!!琴音ちゃん!!!!」

琴音「あー叶くん!よかった〜」

叶「え!?どうしたの?大学に友達がいるとか?」

琴音「ううん。叶くんが前この大学に通ってるって行ってたから来ちゃった。ごめん。迷惑だったよね?」

叶「えー、全然だよ。今日休み?」

琴音「急に休講になってさ。ふと思い立って…。実はここから歩いて30分くらいの20分くらいのところなんだ。」

叶「そうなんだ。知らなかったよ。わざわざありがとね。」

琴音「ううん。会えてよかった。」【微笑む琴音】

叶『かわいい〜これだよ〜俺が好きな感じは〜』

「せっかく来てくれたし、お茶でも飲みに行く?」

琴音「うん!行きたい!」



【カフェ】

琴音「えーめっちゃおしゃれ!こんなカフェがあったなんて知らなかった。」

叶「そう?俺よくここに来るんだよね。コーヒーが美味しくてさ」

青葉の姉「いらっしゃい。あら?今日も可愛い子連れて〜」

琴音「(笑いながら)今日もってどういうこと〜?」

叶「いや、この前皆で来た時に女の子もいてさ〜」【笑いながら話す】

青葉の姉「満島くんってモテそうだもんね〜かっこいいし」

琴音「そうですよね。心配で気が気じゃないと思います。彼女になったら」

叶「………え、あー、そうかな。俺好きになったら一途ですからね〜」

琴音「(顔を赤くする琴音)あー………」

青葉の姉「えーっと、注文はどうする?」

叶「俺はカフェラテのアイスにしようかな。琴音ちゃんは?」

琴音「あー、えーっと、私はホットのバニララテで」【財布を出そうとする琴音】

叶「俺が出すよ。座って待ってて」

琴音「ありがとう」【席に座りに行く琴音】


叶「あれ?今日アイツは?」

青葉の姉「あー青葉?今日は朝から撮影でもう少しで帰ってくるんじゃないかな?なんで?」

叶「いえ、何でも」


【カフェのドアが開き、青葉が登場】


青葉「ごめん、遅れた〜」

【叶に気づく】

青葉「あっ、満島くん。こんにちは。今日は一人?」

叶「ううん。友達と一緒」【言いながら席を指す】

青葉「可愛い子だねぇ。満島くんモテモテだ。ゆっくりしてってね。」

【そそくさとバックヤードに入る】

青葉の姉「はい。おまたせ。青葉帰って来たみたいね。」

叶「そうみたいですね。ドリンクありがとうございます。」

【席に持って行く叶】


琴音「わぁ、本当に美味しい!常連になる気持ちわかるかも!」

【嬉しそうに飲む琴音】

叶「よかった。」【微笑む叶】

琴音「ホント、叶くんってモテそうだよね。笑顔も爽やかだし、優しいし。」

叶「そうかな。普通だよ。」

琴音「彼女になったら心配で心配で仕方なくなりそうなモテっぷり。」

叶「でも、言われたことあるかも。心配だって。」

琴音「ほら〜やっぱりね。私なんか心配性だし、ヤキモチ焼きだから想像しただけでもドキドキだよ。」

叶「なんか琴音ちゃんって面白いね。嘘つけないでしょ?」

琴音「え!何でわかったの?」

叶「話してれば、なんとなくだけどわかるよ。でも、そういうとこがいいんじゃないかな。」

琴音「そっかな。なんか叶くんにそう言ってもらえると嬉しいな」

叶『やっぱ可愛い』「そう?ありがとう」

琴音「あのさ…叶くん。隠せないついでにって言ったらあれだけど…」

叶「ん?何?」【きょとんとしながら琴音を見る】

琴音「もしよかったらなんだけど…私と付き合ってもらえないかな?」

叶【ドリンクを飲もうとするが、動きが止まる叶】「え!?俺と?」

琴音「やっぱ突然だったよね?びっくりさせちゃってごめん。合コンで会った時から気になってて…。一度っきりかなって思った時もあったけど、それじゃ寂しいっていうか。また会いたくなったっていうか…あーもう何言ってんだろ〜私」

【焦りを隠せない琴音】

叶【一瞬カウンターをチラ見する叶】「…………【青葉と目が合う】」


叶「いいよ。付き合おう。【琴音に向かって言う】



————————————これでどうだ?久米月青葉。

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