第4話 諦めさせよう大作戦!

【大学内】


叶の友達「叶、どうだった?試験〜」

叶「う〜ん、そこそこかな。とりあえず全部終わったし、試験勉強からもとりあえず解放だな〜」【背伸びをする叶】

叶の友達「そういえば、あのカフェの何だっけ?名前…えーっと」

叶「久米月青葉」

叶の友達「あーそいつそいつ。最近、1つの雑誌だけじゃなくて色んな雑誌で見かけるようになったな」

叶「あーなんかサロンモデルとか広告モデルとかもやるって言ってたな〜」

叶の友達「あれ?そんなに仲良かったの?お前ら」

叶「ばか!違うよ!よく行くカフェ…この前勉強したとこあったじゃん?あそこのカフェのオーナーが久米月青葉の姉さんで、行くとたまに話すんだよ。」

叶の友達「へー」【意味有りげな表情】

叶「何?」

叶の友達「最初は、キモ〜イとか、無理〜とか、散々色んなこと言ってたのに…さっ」

叶「うるさい!カフェが好きだから行ってるだけだし!それに、本格的にあいつには諦めてもらわないと!」

叶の友達「じゃぁさ〜、良い事思いついたんだけど…」


【週末】

叶の友達『女子と仲いい所を見せて諦めてもらう作戦なんてどうだ?女の子とあのカフェに行ってイチャイチャする。その姿を見た久米月さんは、やっぱ俺じゃダメか…諦めると…』


【叶と叶の友達そして女の子2人を連れてカフェに現れる】


青葉「いらっしゃい」【笑顔の青葉】

青葉の姉「あら、今日は可愛い女の子連れなのね」

叶「そうなんですよ。2人とも何飲む?」

女1「私、ホットのキャラメルマキアート〜」

女2「じゃぁ、私はイチゴのスムージーにしようかな」

叶「了解!お前は?」

叶の友達「俺は、アイスコーヒー」

叶「えーっと、キャラメルマキアートのホットと、イチゴのスムージーと、アイスコーヒーと俺は…ホットのバニララテ」

青葉「全部で4つだね。合計2,000円になります。」

叶「じゃ、これで」【2,000円ちょうどを渡す】

青葉「今から4つ作るから15分くらい時間貰ってもいい?」

叶「わかった。」

青葉「ありがとう。じゃ、席まで持ってくから座って待ってて」

【笑顔の青葉】【席に座る4人】


女1「あの店員さんって満島くんの友達?」

叶「友達ってほどでもないけど…」

女2「かっこいいよね。大人って感じ」

叶の友達「あの人、読者モデルやってるみたいだよ。」

女1「やっぱり〜なんかカッコいいと思ったんだよね」

女2「実花のタイプっぽい」【笑い合う女子2人】

叶「とりあえず、カフェ出たらどこ行く?」【携帯を見せながら女子に近づく】

女2「うーん、ちょっとお腹は空いたかもなぁ」

叶「じゃぁ、何か食べられない物とかあったりする?」

女1「生魚系苦手かも〜あと辛い物かな」

叶「そっか。紗英ちゃんは?」

女2「私も辛いもの苦手かも〜」

叶「オッケー……」


【青葉がドリンクを4つ持ってくる】

青葉「おまたせ。キャラメルマキアートと、イチゴのスムージーと、アイスコーヒーとバニララテですね。ごゆっくりどうぞ。」【笑顔の青葉】

叶の友達「あの!久米月さん。ここら辺でどっか美味しいお店知らないですか?」


【立ち止まる青葉】


青葉「ここから歩いて10分くらいのところに美味しいイタ飯屋さんがあってそこがおすめですよ。」

叶の友達「ありがとうございます。」

叶「ちょ…なんであいつに聞いたの?」

叶の友達「え、だって美味しいお店色々知ってそうだなぁ〜って、単純に」

叶「……………………」



—————この日はなんか微妙な空気を漂わせながら、作戦も飲み会も終わった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る