八
松野と謎の男が激突した数時間後----
北方、能代港沖にて近海漁を行うには似つかわしくない船影が一つ・・・
「很高兴认识你 先生・・・」
灰色の背広を着た恰幅の良い男はそう言って、左手をふんわりと添えながら、目の前に立つ異邦人と手を握った。
「认识你我也很高兴、
足利と呼ばれた男は、ドライな態度を取られたために刹那渋い顔をしたが、商談を穏便に済ませるため怒気を胸の奥深くに押し込んだ。
「先生、先日融通してもらった
「足利さん・・私はうるさいの嫌いね。そちらの人どうなたかは関係ないよ、幾ら出す?私いつまでに届ける?ただそれだけの話」
足利は、またも渋い顔をした。
教団では政府の治安維持部隊と衝突するにあたり、大陸から大量の兵器を購入、軍事顧問を招いての練兵なども各地の
足利は屈辱を発散するため体の前で組んだ両手の手首を回しながら上に重ねた左手で右手の甲をつねった。
しかし、これはビジネスである。話がまとまれば良いのだ。
四方山話をする気のない異邦人に苛立ちを抱きながら話を続ける。
「では実のある話をしましょう、今回はこちらで」
そう言って足利は指をパチンッと鳴らし、ブリーフケースを持った配下を呼んだ。
配下はブリーフケースの被せを外し、その中身をのぞかせる。
「哦・・・足利さんこれはどいうこと?え?コレ」
”
「足利さん・・・これは契約違反ヨ?
「うーんコレは貴重な
とぼける足利に対し”
「哦、别傻了 足利ッ!!!」
”
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