第63話 『なんでそこでペット発現!!』

<クリス>


あれから休み時間毎にミアの部屋に箸って行って、ミアの様子を見に行ってみたけれど、ミアが正常過ぎて


「え?大丈夫?」


なんて逆に不安になってしまうくらい

何も無い事に逆に不安になってしまうなんて・・・


初日があまりにも衝撃的過ぎちゃったから?

どうしてもそれが基準になってしまってて・・・


・・・


・・・



学校で何か問題を起こさないか心配していたんだけれど、結局ミアは問題を起こす事無く授業を平穏に受けてしまっていた。



心配していた私が何かバカみたい!!



授業が終わりミアを教室に迎えに行ってから一緒に品川のマンション・リバーサイドタワーへ早々帰って来た私とミア

守衛さんに挨拶をして、エントランスを通りエレベーターの前に歩いてゆく私達

まだ数日繰り返してきた行動なのに、もう何年も同じ事をしてきている感じがする

「ココマデ・カエッテクルト・カエッテキタ・ッテカンジニナルネ」

「うんうん。何かさ~此処まで帰って来ると安心しちゃうよね~」

「フシギダネ」


そんな話をしていると

「あら初めて見かけるわね。良く似てるけど2人は双子なの?」

後ろから声を掛けられてビックリ

振り返ると20代後半くらいの女性だった。

女性の後ろには隠れるように幼稚園の制服を着た女の子がその女性の後ろに隠れるように私達を覗いているのがみえる。


双子?

あ~

今日はミアも私もレイラにツインテールにコーデされてるし!!

それにミアも私も金髪だし・・

双子に見えちゃうのかな?


「私達双子に見えちゃいますか?」

「ふふっ2人そっくりに見えるわ」

「ミア私達双子にみえちゃうんだって~」

「フタゴ・イイデス~」


お母さんの後ろに隠れた女の子が興味深そうに私達を見ている

私は女の子と同じ目線に腰を下ろして

「こんにちは」


って笑顔で女の子に挨拶

女の子は私の声に驚いて一瞬お母さんの後ろに隠れ・・

恐る恐る顔を少し出してきて


「こ・こ・こんにちわ」



って恥ずかしそうに挨拶をしてくれる

何時の間にかミアも私と同じように膝を折って女の子に目線を合わせ


「コンニチワ」


って笑顔で挨拶

「こんにちわ」


う・・

この女の子・・

私の時より声が明るい


ちょっと落ち込み

でもはにかんだ表情が・・


『可愛い!!』


ペットにしたい

「偉いね~ちゃんと挨拶出来るんだ~可愛い~」


ってその可愛さに思わずそう言ってその女の子の頭を撫でる私

「クリスノ・ペット・ハ・ワタシダケデス~」


う・・

突然!!


何!!



言っちゃってるの!!

まるで変な奴じゃない!!


「あ・・私達レイラと一緒に此処で済むようになったんです」

取り合えず誤魔化す為に話を振る


「あ~ファッションモデルのレイラさん所?」

「え~そのレイラです」


「チン」


あ・エレベータが降りて来た音だ

「エレベータが来たみたいですね。乗りましょうか」

「あ・そうみたいですね」


私達はエレベーターにそう言って乗り込むのだった。

なんとかミアのトンデモナイ発言は無視?できたのかな?


『まさか、あそこでペットの言葉が出て来るとは思わなかったわ・・・』



つづく・・・

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