第60話 『ミアが燃えている』

<クリス>


「じゃ~ウォーキングクローゼットの部屋をミア用にリフォームしましょう。ミアの好きなように設計して良いわ」

レイラが多分苦し紛れにいった言葉がミアの心に火を付けたみたい!!


『自分の部屋』


って聞いて、この角部屋にL字型の部屋に来てイメージが膨らんだみたいで色々と考えだしたミアを見て見ていられなかったのかレイラがスケッチブックと色鉛筆を持ってきたらその場に座り込んだミアは一心不乱にスケッチブックに向かって部屋の間取りを考え出してしまった。


ミアをこのままこの部屋に放っておく訳にもいかず、私とレイラはリビングからソファーを運んできて部屋に敷き詰めた。


レイラのリビングにあったソファーは折り畳み式で倒すとベットになる優れもの。

顧客さんが緊急で泊まる時の為に買ったらしい。


3人で倒して一面に敷き詰めたソファーの上で横になっていたんだけど・・・

ミアが一向に眠ってくれない・・・


私とレイラはミアのお父さんと会ってグッタリなのに!!

『何なのこのタフさ!!』


アンタの為に私達頑張ったのよ!!プンプン


って怒りたい気分


レイラなんて横になった途端にスースー寝息を立ててしまってる。

ミアのお父さん説得するのに凄く神経使っちゃったんだろうな。


そう思うと視線とレイラの体に抱き着いていた私

ミアは相変わらずスケッチブックを持ったまま奮闘中のよう


私はそんなミアの横でレイラの胸に顔を埋めたままで


「スーハースーハー」


思いっきり息を吐いたり吸ったり

『あ~~レイラの体臭~~だ~シトラスの香りがする~』


そう言えば・・

レイラって・・・


あの騒動でお風呂に入る暇無かったんだよね?

うわぁ~


これって!!


『レイラの体臭マンマ?・・・・だよね?』


こうしていると・・


何か・・


件な気持ちになっちゃう・・


『レイラのフェロモン?』


思わずレイラの胸に両手をもっていった私は・・・


『もにゅ~』


『もにゅ~』



ってレイラの胸を揉んでしまう

うわぁ~何やってんだ~~私~~

女の子よ!!


『レイラは女の子!!』


なのに私何レイラの胸を揉んでるの~~~!!


此れじゃ私~~


『私変態じゃない!!』



でも・・

止めれない・・

柔らかい


もっと


もっと


レイラの胸


『揉んでい・た・い・・』


そう思いながら・・私の意識は遠のいていった・・・


・・・


・・・


・・・


「気持ち・・・いい・い・・」


誰かに抱き締められる感じに目を開けると、私はいつの間にかレイラに抱き締められていた!!

そして・・

私の手は・・


レイラの両胸に・・

どうもレイラの胸を揉みながら、眠ってしまったみたい

『レイラが男の子だったら・・』



一瞬・・

とんでもない事を考えてしまってた私!!

『レイラが男の子だったら・・・結婚出来るのに・・』


どうしてそんな事を思ったんだろう・

そんな事あり得るハズ無いのに!!


あ?ミアは?

そう思いミアの方を見ると!!

スケッチブックを広げたマンマ、スケッチブックを広げた上に頭をペタンと乗せて幸せそうな表情をしてそのまま眠っている。


『ミアってお気楽な奴よね』


心配している私とレイラが馬鹿みたいじゃない!!

って思わず思ってしまう私


「もう起きたかな?」

思わずレイラから掛けられた声にビックリ

「え?起きてたのレイラ?」

「うふっ」

って笑ったレイラは私を


『ぎゅっ』



っとハグして

「子の両手は何かな~」

って視線を私の両手に・・・


「あははははぁ~」

笑ってごまかすしかなかった私

何か突っ込まれると思っていた私だったんだけれど

「クリス、食事の準備するからそろそろ起きようか」


って言って


『トン』


『トン』


って私の背中を軽く叩いて来るレイラ

私は・・・


もう一度レイラの胸に顔を埋めて


『ス~~~~~~~~~ッ』


っと大きく息を吸いレイラの成分を胸一杯に吸い込んでレイラの体を離れた私

レイラがキッチンに行くから私もレイラの後ろに着いていって一緒に準備


レイラに言われるままにお皿を出したり、卵を割ってマゼマゼ

簡単なお仕事だけど・・・

「少しづつ出来る範囲で良いからね」

ってレイラが優しく私の頭を撫でて来る


はぁ~

気持良いんだけど・・

何か子ども扱いされちゃってるようで少し悲しいかも



レイラが卵を妬いている最中に


「ピッコン」


「ピッコン」


ってレイラの携帯電話の音が鳴りだした。

「クリスちょっとの間コレお願い」


って卵焼きを任されてしまった私

「あ・・うん!!任せて」


って思わず言ってしまってドキドキしながら卵焼き!!

レイラが携帯電話で話している間、私は何とか卵焼きを完成させる


少し形がおかしくなったけど・・・


『原型はとどめているから・・・多分・・・大丈夫なハズ!!』


電話はミアのお父さんからだったみたいで

「ミアのお父さんから電話だった。昨日家族と話し合った結果ミアは私達が面倒見て良い事になったって伝えて来たわ

ミアがやっぱりネックだったみたいで、ミアが私達と一緒に住むんなら日本に来ても良いって事になって、アイザックさんはマンションを買って家族をこっちに呼ぶらしいわ」


「って事は私と同じで5000万でミアを買うって事・・になるのよね?」

「うふっ。人身売買はだめなのよクリス?権利を放棄してもらうって事だけよ?だから今日アイザックさんの所に行って契約書にサインしてもらってくるね」


ってレイラ

ミアも一緒か~~

ちょっと複雑な気分・・かな

でも反面、3人で色んな事一緒にできる喜びもある?かも?


つづく・・・

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