第59話 『ミアの部屋が無い』
<レイラ>
2人のお風呂の『残り香』を嗅いでしまって変な気持ちになっちゃった私
お風呂から出ていざ寝ようと思って気が付いた!!
このマンションって2LDK!!
つまり2部屋しかない!!
オオ~/(^o^)\ヤッテシマッタ
仕方ない!!
「2人共ごめんね~お部屋が2部屋しか無いの。悪いんだけどクリスとミアで一緒に眠ってもらえないかな?」
ってお願い
私がミアとクリスのどちらかと眠るって案は却下!!
だってミアとクリスは女の子
私は男
間違って襲っちゃう事も有るかもしれない!!
絶対に無い・・・とは言い切れない所が辛い・・
「レイラそれだったら3人で寝ようよ」
クリスはあっけらかんとした表情で私に提案してくる
「ソウダヨ!!3ニンでナカヨクネヨウヨ!!」
ミアもそう言って私の胸に飛び込んで来た。
「ウ~ンレイラノムネキモチイイ~~」
ってぐりぐりと頭を押し付けて来るミア
「ミアだけずる~~い!!わたしもする~」
ってクリスも私の胸に頭をくっつけて来る!!
何?
何なの?
この状況?
『誰か説明して~~!!』
ミアとクリスの2人が同時に私の胸に顔を埋めて『気持ち良い~』って私どうすれば良いの?
あ・・
そうだ!!
ウォーキングクローゼットの部屋が1つ有ったわ!!
あの部屋って昔、此処がファッションブランド『レイラ』の作業場だった時に作業部屋にしていた所!!広さは10畳以上は有るけれど形が窓際に設置されたL字型の部屋で四角な部屋じゃない
あそこにダイニングに置いてあるソファー持っていけば部屋に出来る!!
「じゃ~ミアは私の部屋使って!!私はウォーキングクローゼットの部屋が空いてるからそこで眠るわ」
「ダメ!ダメデス!!ワタシノタメニ・レイラニソンナコトハサセレマセン・ワタシガソコデネムリマス」
うわぁ~
ミアに言われちゃった。
流石にお客さんにウォーキングクローゼットの部屋で眠らせるなんて出来ない!!
「ダメよミア!!ミアにそんな所で眠らせる事なんて出来ないわ」
「ミアは私の使っている部屋を使って私がウォーキングクローゼットの部屋で眠るわ」
今度はクリスがそんな事を言いだしてしまった。
これじゃ堂々巡りジャン・・・
このままじゃ眠る事も出来ない!!
「ミアの部屋が無いし引っ越し考えなきゃダメかな~」
「レイラ、お風呂が凄く見晴らし良くって私此処が気に入ってるの引っ越しはダメよ」
「ソウデス、オフロイイデス。ワタシモ・ココガイイデス」
うう・・お風呂が良いから引っ越しもダメって・・・
外人さんってお風呂好きだっけ?
まあ~此処からの眺めは良いのは私も同意だけど!!
2人でああでもない、こうでもないって色々話し合って・・・
ミアが
「ウォーキングクローゼットノヘヤ・ミテミタイ」
って言いだして
ウォーキングクローゼットの10畳以上あるL型の部屋に3人で来て中に入って
「形がL型で変でしょ?L字型の部屋だから住むのには向かないと思うわ」
ってミアに言うと
「ココカラミエルヤケイ・スゴク・キレイデス・ワタシ・ココガイイデス」
って窓に顔をくっ付けるように外の景色を見ながら私達に告げて来るミア
「景色はね」
「ここから見える景色は確かに良いですね」
クリスも景色は良いって同意してるけど・・
このままじゃ住みにくいのも事実!!
そう考えて
「じゃ~ウォーキングクローゼットの部屋をミア用にリフォームしましょう。ミアの好きなように設計して良いわ」
って提案
「イイノ?ホントウニ・ワタシノオモウトオリニ・ココヲ・リフォームデキルノ?」
うわぁ~凄い乗り気!!
そんなミアを見ていると
『凄く真面じゃないのこの子?』
って思ってしまう私
「意外・・・」
クリスもボソッと独り言を言っているけど・・・多分私と同じ事考えているんだろうな・・
ミアって、変態さんだけど、打ち込めるものが有ると真面になるかも!!
つづく・・・
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