第54話 『だって私・・・・こんな変態じゃ無かったもの!!』

<クリス>


た・・大変な一日だった

寿命が1年くらい縮んでしまった気分


「はぁ~」

ふか~~いため息を吐いた後

私は1年3組の教室に歩いて行ってドアを開けると


「クリス~マッテタ~ダイスキ~」


って抱き着いて来るミア



「「「「「キャ~~」」」」」


教室に広がる女生徒の黄色い声

「百合だわ」

「リアル百合だわ」

「やっぱり2人はそんな関係だったのね」

「一気に逝っちゃった感じね」

「美女美女の百合って興奮するわ~」


わ・・私達そんな関係じゃ無いわよ?

でも・・


ここまで抱き着かれて


『ダイスキ』


とまで言われたら・・・

百合関係疑われても仕方ない?


『嫌だ~~~』


何で私、こんなにもミアに好かれちゃった訳?

私はノーマル!!

ノーマルが良いの!!

男の子が良い!!


あれ?

でも・・

レイラと・・キス・・しちゃった

あの時、私トラックが急停車した弾みで後ろに倒れレイラに抱き抱えられちゃった

それで・・

レイラと目と目が合って・・


変な気分になっちゃって



『レイラとキス・・・・しちゃった』



え?

私もそう言う意味では


『百合?』


って事は私もミアと同じ?


え?

ええええええええええええ~~

だ・・大丈夫!!

私はミア程酷くない!!


『たぶん・・・』


・・・


・・・


そして家に帰ってからが大変!!

「いや~~~いやよぉ~~やめて~~縄を切らないで~~~!!」




ミアを帰ってから裸にひんむぐまではスムーズだったんだけど・・・

まさか・・


ミアを亀甲縛りに縛ったマンマミアの御父さんと会わせる訳にもいかない為にミアを縛った縄をハサミで切ろうとした私とレイラ


だけど・・



「止めて~~!!」


「お願い許して~!!」


そう叫んで私達から全裸で逃げるミア

何か私達ってミアに行けない事をしている気分になってしまいそう


最後にはミアの両手両足をベッドの支柱に大の字に縛り付けて暴れるミアの亀甲縛りに縛った縄を無理やりに切った私達だった・・・


『この変態はたして元に戻す事が出来るんだろうか?』


この痴態を見て不安になってしまってた私

ミア何か・・・興奮して無い?


それを言ったら


『藪蛇?』


夜の21時に新宿の東都ホテル25階の展望レストランステビアでミアのお父さんと会う為に品川にあるリバーサイドタワー20階の2LDKの部屋を降りて、レイラの呼んでくれたタクシーに私、ミア、レイラの順番に乗り込んだ。


凄く不安だ・・・

『ミアが変な事を言いださなければ良いけれど・・』


正直言って


『今のミアは何を仕出かすか解らない!!』


それが一番怖い!!

ミアは私にピッタリと抱き着いて幸せそうな表情してるし・・・

見なのお父さんに勘違いされなきゃ良いけど・・

私の時みたいにレイラが上手くやってくれるとは思うけど・・


『不安・・』


だって私・・・・こんな変態じゃ無かったもの!!


タクシーを降りて・・

ビルの中に入って・・

エレベーターの前に立つ私達


このエレベーターに乗って25階のボタンを押せばこの時間ならば後は東都ホテル25階の展望レストランステビアまでノンストップで上がってしまう。


『ドキドキしてしまう』


私緊張しちゃって変な事言わないわよね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る