第51話 『これって延々と無限ループで終わらないんじゃ?』
<クリス>
学校に着いた~
やっと学校だ~~!!
学校に通学するだけで、私めちゃめちゃ疲れちゃったんだけど~~
これって今日一日持たないわよ?
レイラ~こんな状態でどうしたら良いの?
ミアは私の左腕をしっかりと抱き締めてきてるし・・
もう口箱の前まで来ちゃってるし・・
このまま
『じゃ~ね~また後で』
って突き放してしまいたい気分だけど、ミア何遣らかすか解らないし・・
兎に角ミアの1年3組まで連れて行って、ホームルーム始まる直前まで様子見するしか無いか~
「ミア上履きに替えるのよ」
「はいご主人様」
う・・
早速遣らかしてる!!
私は小声で
「学校ではクリスと呼びなさい良いわね」
って指示
これは私の趣味じゃ無いからね!!
「ハ・・ハイ。クリス・・・アリガトウ・・ゴ・・」
何か危ういな~
まあ~考えて言ってるみたいだから・・大丈夫?
「ミア行くわよ」
って言ってそのままミアの手を引いて1年3組の教室へ入った私達
「ミアの席何処?」
って聞いてミアの席まで手を繋いだまま私はミアに付いてゆく
ミアを席に座らせやっと一息?
って思ってたら
「あら?クリスさん1年3組に来るなんて珍しい・・えええ~ミアさんなの?ミアさんなにょね?イメチェン?何が有ったの?」
って言って声を掛けて驚いている黒髪メガネの少女
名前は・・知らない
その少女は驚きながらも私とミアを交互に見て・・
「え?」
「え?」
「え?」
「えええええええええええええええええ?」
何?
何?
何?
何なの?
その驚き方は?
「何なの?そんなに驚いて?」
そんな私の問いかけに
「ミアさんとクリスさんそんな関係だったの?」
「へ?そんな関係って何?」
っていって初めて私とミアが手を繋いだままだった事に気が付いた。
これはミアが変な事をしない為の鎖よ鎖!!
『何か百合疑惑掛けられちゃってる?』
「きょ・・今日来る時、変な男に絡まれちゃって、怖がってたからこうやって手を繋いでいるだけよ!!」
って勢いで言っちゃった私
だ・・大丈夫かな?
ミア聞かれたらちゃんと返してくれるかな・・・
「ミアさん本当なの?」
当然こう聞いちゃうわよね・・
私はミアの目と視線を合わせ『ウン』って頷いて見せる。
『解ってくれるかなミア・・』
「エット・・・」
私はミアの手を
『ギュッ』
っと強く握る
「ソ・・・ソウ・・・デス」
ミアは私の目を見ながら不安げに少女に答えた。
「そ・・そうなんだ~クリスさんも銀座で男達に襲われたから心配して一緒に来てくれたんだ~」
なんとか勘違いしてくれた?
「そ・・そうなのよ。私も襲われた時足がガクガクして動けなかったから心配で付いて来たの」
何とか誤魔化せたかな・・・
ヒヤヒヤしちゃうじゃない
「あれ~クリスちゃんどうしたの」
またほかの女の子が効いて来て
「ミアさんが襲わそうになってて付いて来たんだって~」
今説明していた少女が説明してくれる。
そう・・
皆がドンドンと教室に入ってきて延々と・・・
『これって延々と無限ループで終わらないんじゃ?』
そのやり取りは予鈴が鳴るまで続いたのだった。
つづく・・・
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