第36話 『女の子は誰でも綺麗になりたい』

<クリス>


恋人でもないのに突然のア~~ンを5人でしながらの食事

これが噂の百合?

そんな事をふと思ってしまう私


女の子の食事はお話しながらが基本なの?

ま~アメリカでも皆が集まればそんな感じだったから、日本だけがそうじゃないって言えないよね

高校に入って5か月

私は基本一人だったから、こんなにも集まると少し居心地悪い


そんな集まった女の子達の興味はやっぱり私のイメチェン

「ねえねえ~今まで全然飾りっ気も全く無かった孤高のエステラントが突然変わっちゃって皆ビックリしちゃってるよ。エステラントに彼氏が出来たんじゃ無いかって男子達戦々恐々としてるっぽいよ」


私のア~~ンを受けながらそんな事を話してくる木村さん


「何でまた突然にイメチェン?」

「そうそう男が出来たんでしょ?」

「トツゼン・キレイナ・ヒトガイテ・ビックリシマシタ」


う・・全員が私が変わった原因を知りたくって集まったと?

そんなつもりじゃ無かったのに!!


「それは皆の勘違いだよ」

「うっそだ~~」

「現に滅茶滅茶変わってるじゃん」

「そうそうエステラントがあんなにも可愛かったのかって男達はビックリしてたよ」

「ソウデス・ナンデソンナニ・カワレルノカ・シリタイデスデス~」


これは本当の事を放しちゃった方が良いよね・・・

「これは私が綺麗になったんじゃ無いわよ?

あの動画にも出てた私を助けてくれたレイラさんと、今一緒に住んでるの

それでレイラさんが私をこんな格好にしちゃったの

このお弁当もレイラさんの手作りなの」


「え?あのモデルのレイラさん?」

「あの清涼飲料水のCMに出てるレイラさんと一緒に住んでるの?」

「え~~~羨ましい~!!」

「アノ・フシギナウツクシサノ・レイラサン・ガ・エステラントサンノコーデシタンデスカ?」


「え~そうよ。明んが言っているモデルのレイラさんで合ってるわ!!撮影の時とかもあっという間に自分でお化粧しちゃうのよ?信じられる?私が綺麗なんじゃ無くってレイラさんのメイク技術が凄いのよ!!」


そういった心算だったのに・・・

「え~~^羨ましい~こんなに綺麗になれるの?私にレイラさんを紹介して!!」

「私にも紹介して~~わつぃもメイク教えてもらいたい」

「私も私も~~そんなに綺麗になれるんだったら私も会いたい」

「ワタシモ・アイタイ・デスデス」


「何でレイラにそんなにも会いたいの?」


って思わず聞いてしまった私

「エステラントって全然お化粧してないみたいに見えるじゃない。それなのに其処まで変えちゃうメイク技術が有るなら教えてもらいたいのは当然でしょ」

「そうそう女の子は誰でもまだ見ぬ王子様の為に綺麗になりたいのよ」

「綺麗になりたいって言うのは女の子の悲願なのエステラントでも解るよね」


どうしてそこまで綺麗になりたいのかな?

私には解らないわ・・・

男を好きに鳴ったことなんて今まで一度もないもの・・

あ・・レイラに綺麗って言われた時は・・・嬉しかったけど・・・

レイラは男じゃ無いし・・

でも撮影に時ポニーテールにしたレイラはカッコよかった!!


そんな中・・


ミア・ラミレス

だけが


「レイラ・サンアワシテ・モラエマセンカ?」


ってお願いされてしまう


「何でレイラに会いたいの?」


って言うと

「タスケテモライタイ・コトガ・アリマス」


って真剣な表情で私を見つめながら言ってくるミア・・

ミアさん何か困っている事が有るのかな?


つづく・・・

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