第35話 『これ間接キスなんですけど・・・』
<クリス>
私一人でのんびりとレイラの作ってくれたお弁当でお昼しようと思っていたら・・
同じ1年1組の
木村涼子
清水由衣香
長谷川茉莉花
そして1年3組の金髪ボブカットの初めて話すミア・ラミレス
4人が加わって5人での食事になっちゃった。
木村涼子は日替わりランチ
清水由衣香はカレーライス
長谷川茉莉花は和食ランチ
ミア・ラミレスは洋食Aランチ
其々食堂のメニューを選んできたけれど全員が違うメニューを選んでいるってある意味好みが出ているのかも!!
全員がテーブルに食事と飲み物を運んで食事が始まった。
「エステラントって今まで食堂で見た事無かったけど購買パンとか買ってたの?」
って木村涼子が興味津々聞いて来る
「そう木村さん良く解ったわね」
「そのエステラントがお弁当もって、その上イメチェンしてるって彼氏でも出来たの?」
「そうそうエステラントのお弁当って凄く手が込んでるじゃん!美味しそう」
「エステラント ノ オベントウ ニ ミナレナイイロ ノ スープマデツイテルデス」
長谷川さんとラミレスさんが私のお弁当を見て感想
う・・マジマジお弁当見られるとめちゃめちゃ食べずらいんだけど・・
そう思いスープを飲もうとした手を思わず止めてしまってた私
こ・・この手をどうすれば・・
私の口に運ぶべき?
私はちょっとパニック
だってラミレスさんの視線が私の持ったスープをすくって途中で止めたスプーンに釘付けだったんだもの!!
「ラミレスさんスープ飲んでみる?」
思わず言ってしまいました・・・
心にもない事を・・
「イイノデスカ・ジャ~エンリョカクデス」
って私が空中で止めたままのスプーンに
『カプッ』
っとかぶり付いたラミレスさん!!
想定外の行動にビックリ
「オイシイ~~~~ナ・・ナンナンデスカ・コノスープノオイシサハ~」
あ~初めて味わうと、そういう反応になるよね~
「美味しいでしょ?」
「イママデニ・タベタコトノナイ・オイシサデス♡」
「有名レストランに特注で頼んで作ってもらってるソラマメのスープなんだって」
「ソラマメノスープ・ハジメテキキマシタ」
「私にも食べさせてもらってもいい?」
「私も欲しい」
「私も良いよね」
次々に起こる
『食べさせてコール』
ダメだなんて言えない・・・
そんな訳で・・
結局持ってきたソラマメのスープは私の口には入る事無く完食されてしまっていた・・
「あ~~エステラントの分無くなっちゃったね、ごめ~~ん。私のも食べて良いから~はいア~~ン」
木村さんか差し出される箸に挟んだナスの天プラ
え・・ア~~ンってね~
『恋人同士じゃ無いんだから!!』
差し出されてる以上食べないわけにはいかないわよね・・
そう思いそのまま口を入れる私
「うふっ美味しいでしょ」
そう言いながら私が口を付けた箸でそのまま木村さんもオカズを口に運んで食べた!!
『それってか・・間接キス!!~~』
「私のも食べて食べて~ハイ、ア~~~ン」
清水さんもスプーンでカレーライスをすくって私の前に差し出してくる
それを見て
「じゃ~私のも私のも食べて~ア~~ン」
「ソレデハ・ワタシノモタベテデス・ア~~ン」
全員でア~~ンのしあいっこ・・
なんで~~
『何でこうなったの~~~!!』
つづく・・・
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