第34話 『1人でのんびり昼食つもりだったのに』

<クリス>


夏休み明けの授業は何故か疲れちゃう。

夏休み中殆ど家の中でのんびりしていたから、急に授業が始まると体と頭が付いていけない感じ。

集中力が~

眠たくなる国語の授業を何とか乗り切った


『よく頑張った私!!』


って褒めてあげたい

アメリカで育った私はやっぱり国語は苦手

あ~レイラに教えてもらおうかな~


あ・・こんな所で座ってたらダメだった!!

早く食堂に行って席取らなきゃ座る所が無くなっちゃう!!

急いでお弁当を持って食堂にダッシュ!!


レイラと毎日格闘戦と護身術の練習して少し体が動くようになったせいか、体が思ったように動ける感じ


少し筋肉痛残っているけれど・・

今まで怠けてた報いね



一気に食堂に駆け込みながら窓際の開いている席を探す


あ!有った!!


窓際のちょっと木陰が出来た席メッケ~!!

速攻でその席にダッシュし席をゲット!!

やっぱり外が見える窓際の席で外を眺めながらのんびりごはん食べたいもの


『囁かな私の楽しみ』


誠心学園の昼食は


『購買パン派』


『お弁当派』


『食堂派』


の3派に別れる。

食堂メニューは


洋食Aランチ

洋食Bランチ

和食ランチ

日替わりランチ

うどん

カレーライス

季節メニュー


食堂の効率化の為に決行メニュー数は少ない

季節メニューはその季節に合うメニューって事で現在『冷麺』


私は夏休み前までは


『購買パン派』


だった。

お父さんも社員食堂で食べてたからお弁当も作る必要無かったしね

ここの食堂を使う時は『購買パン』が売り切れた時だけだった。


なので私がこの食堂に居るのは非常に珍しい?

早速お弁当を机の上に置いて食堂備え付けの無料の麦茶をコップ注いで戻り早速保温機能付きお弁当箱を開く私


レイラがマンションを出る時に、有り合わせで作った簡単な物だけどごめんね~って渡してくれたお弁当だ。


この私


『恥ずかしながら・・・お弁当って物を食べるのは初めて!!』


だつてアメリカじゃカフェテリアだったし・・

レイラ有り合わせだって言ってたのに・・

卵焼きにウィンナー、ほうれん草、唐揚げ

それにプラ容器に入ったスープって・・

並べるとめちゃ豪華に見える


お弁当を机に並べていると


「エステラントがここで食べるなんて珍しいじゃない。席一緒に使わせてもらってもいい?」

声を掛けて来たのは同じ組の木村涼子きむらりょうこ

「ええ~良いわよ」

「ワタシモ・イッショニ・ショクジ・イイデスカ?」

木村さんが声を掛けて来たのを見て金髪ボブカットの女の子が声を掛けて来た

たしか・・・1年3組のミア・ラミレスだっけ?

組が違うから話した事は無かったな


「ええ~良いですよ」

「アリガトウ」


ってやり取りしている間に

「私も良い?」

「私も良いよね?」

立て続けに1年1組の清水さんと長谷川さんが駆け込んできた。

う・・大人数になっちゃった・・


他の人居れちゃって、今更ダメですなんて・・・言えない・・


「え・・ええ~良いわよ」

「ありがとう」

「ありがとうエステラントさん。一度あなたと話してみたかったんだ~」

清水さんと長谷川さんが嬉しそうに他から椅子を持ってきながら話しかけて来る。


「それにしても大人数になっちゃったね~」

思わずそんな感想を言うと

「いいじゃんいいじゃん~多い方が楽しいよ」

「ソウデス、オハナシ、シナガラ、タノシイデス」


はぁ~私はまだ大人数慣れないのよね・・


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る