第30話 『ラブレター・・・マジですか』
<レイラ>
何時の間にか私の周りは女子達でお団子状態
『朝から新学期早々勘弁してくれ~~』
新学期が始まったと思ったら、こんな動画の事で盛り上がるなんて!!
格闘技の事で盛り上がるんだったら解るよ!!
私のパンツが何回見えたって事で盛り上がるって何なの?
『何処見て盛り上がってるんじゃ~~!!』
私のパンツが見えた回数で盛り上がるなんて普通あり得ないでしょ!!
『あの動画アップした奴〆てやろうか!!』
JR品川駅を過ぎ少し歩くと私の通っている青山高校
15日ぶり?
夏休みは殆ど仕事してたから休んだような気にならない
自分で始めた仕事だから弱音は吐けない
来年の夏休みくらいは何処か海外にでも休暇旅行に行ってみたいな
『来年の事を言えば鬼が笑う』
そういやそんな言い伝え有ったね~
どういう意味なんだろう?
まあ大体の予想は出来るけどね
「おはよぉ~レイラ~」
「おはよぉ~ラン~」
「レイラ~おひさ~」
「ノン~おひさ~」
何時もの女子友達と久しぶりの挨拶
同級生の女の子の間で私はレイラで通っている
『若い女性の間で絶大な人気ファッション雑誌CUTEのモデルのイメージが強くてレイラって呼ぶ方がしっくりしてるんだろうな』
青山高校の正門を潜り抜け校庭を通って学校の正面玄関に入り靴箱を開けると・・・
「うそ~~2学期早々何でラブレター出して来るかな~」
「はぁ~帰りたくなってきたよ」
靴箱の中に差し込まれた手紙の封筒を取って裏側を見ると・・・
『3年2組
中身を見ると・・・
「ラブレター・・・マジですか~はぁ~」
マジで帰りたい!!
誰が好きでムサイ男の告白なんか受けなきゃならないんだよ!!
あれ?
そういう意味では
身も心も女の子になってはいないのか?
「ふふ~ん3年2組の秋ノ宮君か~サッカー部のキャプテンしてたイケメン君だね~レイラはどうするつもりなのかな~」
ランが俺の持ったラブレターを覗き込みながら意味深に聞いて来る
「当然・お・こ・と・わ・りだよ」
「秋ノ宮君なら超~優良物件だよ~レイラ~」
「私は仕事で忙しいの!!恋愛なんてしている暇なんて無いわ!!」
「うわぁ~ハッキリ言うね~」
「だって私ブランド『レイラ』の社長だもん」
「あ~そうだった~青山高校の同じクラスメイトだって思ってたけどレイラって社長さんだったわね。しっかり頭の中から抜けていたわ~」
「うわ~レイラに3年2組の秋ノ宮君がラブレター出して来たんだって」
「え~あのサッカー部の秋ノ宮君が~うそ~」
「今日秋ノ宮君がレイラに告白するんだって~」
あちゃ~
うっかりしてたよ~
私の周りに女生徒が取り巻いてたんだった
しっかり忘れちゃってたよ・・・
これ全校生徒に一瞬で広がっちゃうよね
これって・・
『公開告白』
うわぁ~~やめてくれ~~!!
つづく・・・
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