第19話 『男でも女でも一瞬で落としてしまう魔性の女』
<クリス>
レイラに電話?
美奈子って言ってたから・・・
多分レイラの話によく出てくる女性ファッション雑誌『CUTE』の編集長さんの名
前だったかな?
レイラは今私の横で電話に出てその美奈子さんって人と話してる。
「レイラ昨日撮影遅くなっちゃつたから帰り大丈夫だった?」
「私?スタジオ出てから直ぐに何時ものタクシー呼んでタクシーで帰ったわけど何か
あったの?」
って不思議そうに美奈子さんに聞いているよう・・
あ・・
昨日夜、私が5人の男達に襲われそうになったの言ってるのかな?
でもあれはレイラが一瞬で5人を次々に吹き飛ばして気絶させちゃったから!!
『誰も知らないハズ!!』
何か有ったのかな?
「そ・・そう・・勘違い・・かな?」
「美奈子~今日は変だよ?何か気になる事でもあったの?」
「ううん~私の勘違いだから良いの、今日電話掛けたのはね来月出すタウン情報誌で
『秋のお出かけファッション特集』を組んでたんだけどモデルさんが急に熱出しちゃ
って来れなくなっちゃったのよ。レイラ時間取れるようだったら替りにモデルやって
もらえないかしら?」
「今から直ぐに?」
「待ってても来ないんで電話かけたら高熱が出て動けないって事だったの。出来れば
今からお願いしたいの」
「『秋のお出かけファッション特集』か~
あ!!
新人さんなんだけどね
すっごく魅力的な人が居るんだけど、使ってみない?」
「ん・何それ~う~ん一度見てからじゃないと何とも言えないな~」
「じゃ~一緒に連れて行くから気に入ったら使ってみてよ」
「解ったわ。連れてきてみて。レイラが褒める位なんだから凄い逸材なんでしょうね
」
「うんうん~美奈子も見たらビックリするくらい魅力的な子だから期待してて」
「へ~そんなになんだ」
「そうそんなにもだよ!!」
「じゃ~待ってるわ」
「40分位で着けると思うわ。じゃ後でね」
ってレイラは電話を切ったんだけど・・・
「由美~今ね美奈子から電話が有って、急遽モデルしなきゃいけなくなったの。新宿
までトラックの荷台でいいから乗っけてもらえなかかな」
って超手を胸の前で合わせて可愛く由美さんにお願いするレイラ。
その
レイラの仕草に
一瞬!!
『ドキッ』
っとしてしまう!!
それは私だけじゃ無かったみたいで・・
由美さんと雪乃さんの方に視線を移すと
由美さんと雪乃さんの顔も少し赤い・・?
そんな2人を見ていると
『レイラは男でも女でも一瞬で落としてしまう魔性の女』
そんな言葉が頭の中に浮かんでしまう
うわ~
レイラのその仕草って
めちゃめちゃ破壊力あり過ぎ!!
・・・
レイラ電話で話してた時・・
『すっごく魅力的な人が居るんだけど、使ってみない?』
って言ったよね?
あれって私の事?
まさかね~気のせいよね
私なんてズブズブの素人だし全然魅力的じゃ無いもの!!
レイラの事だから、誰かモデルさんの伝あるんだろうな。
『魅力的な子だから期待してて』
ってレイラ言ってたな~
レイラにそんな風に思われてる人が居るなんて、少し妬けちゃうな
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます