第17話 『悪戯好きのレイラ?』
<クリス>
大久保の私がお父さんと住んでいた日本フード○○カンパニーの社宅から品川のレイラのマンションまでの帰る間、トラックの幌を張った荷台の中でレイラは私をレイラの胸の中に無言で抱き締めてくれていた。
何故レイラがそう・・したのかは私にも解らない。
あんな衝撃的な光景を見てしまったから、私が相当に衝撃を受けているんじゃないか?
そう思ってくれているっぽい?
確かに
あの・・
光景は衝撃的すぎた・・
確かに・・
恋をした男女が・・
どんな事をしたら赤ちゃんが出来るかなんて事は解ってる!!
ただ・・
それは知識として・・・
生まれて初めて見たピーは・・・
う~~
思い出しちゃった
ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!
まだ目の前でしている・・
うう~
何か他の言考えなきゃ!!
私おかしくなっちゃう!!
もしかしてレイラも同じ・・なのかな?
荷物を積み込んでトラックの荷台に2人で乗り込んでから殆ど喋っていない。
でもレイラは私をこうやってレイラの胸に私の顔を押し付けるように抱き締めている。
私は・・落ち着くけど・・
レイラ・・
心臓の鼓動が・・
『ドクン』
『ドクン』
『ドクン』
って。。
凄く・・
激しく・・
鼓動してるのが解る。
レイラも動揺してる?
多分・・してる・・よね・・
あんなバカップルの痴態見せられたんだもんね・・
家に入る時に大きな声でお父さんを呼んだほうが良かったな。
まさかあんな事・・してるなんて思わなかったんだもの!!
失敗・・しちゃったな
今から言っても遅いっか・・
30分くらいレイラに抱き締められたまま、無言の時間が過ぎただろう頃
「あと五分位でマンションに着きます」
と運転席の方から声が掛かった。
それに答えてレイラは
「由美知らせてくれてありがとう。リバーサイドタワーに着いたら車をリバーサイドタワーの建物の裏の荷物搬入口に回して」
って指示しているけど、レイラはマンションの仕組み全部頭の中に入ってるの?
今のレイラを見ていると住む世界が全然違うって今更ながらに思ってしまう。
・・・
・・・
声が掛かったように
5分くらいした頃
「リバーサイドタワーに着きましたので裏口に車着けますね」
と運転席から声がかかった。
車はゆっくりとマンションの敷地の裏に移動しているみたいでエンジンの音が小さくなったよう。
トラックが止まり、車から
「バックします。ご注意ください」
「ピッ」
「ピッ」
「ピッ」
と何度か音がした後車は停車
そしてトラックの後ろの幌が開けられ
「レイラマンションに着いたわよ~お疲れ」
って言った瞬間・・・
『固まった?』
レイラが私をレイラの胸に抱き締めて私達が愛し合っているように見える姿を見て驚いたんだろうな。
まさか、荷台で抱き合ってるなんて思っても見なかったって感じ
それに気がついたレイラは
「あ・・ありがとう。由美も運転お疲れ様~あ~これね私達2人恋人同士だから」
ってトンデモない言い訳?説明?
え~~~~~~~~~私レイラの恋人~~~~!!
やっぱりレイラは百合百合属性だったの~~~??
私もレイラの思ってもみなかった言葉に一瞬パニック
そんな事を言われた女性は
「えええええええ~~本当に~~~???」
って思わず口を大きく開けたまま手で自分の口を押さえビックリしてる。
「由美~冗談に決まってるでしょ!!クリスが父親の後妻に邪魔者にされて落ち込んでいる所に輪をかけて衝撃的な場面をみたからこうやって私が慰めてあげてるだけよ」
って本音?
冗談だったの?
「本当に?衝撃的な場面って何を見たの?」
ってその副社長さん?由美さん?が 不思議そうに聞いてくる
「そ・・そうよ・・衝撃的な事・・してたのを目撃・・・目撃しちゃったのよ!!それくらい察しなさいよ!!」
って言って由美さんの質問に真っ赤にレイラが顔を染めている
「うふっ、クリスちゃんの両親がピーしてる所2人とも見ちゃったんだ~」
「由美暈して言ってるんだからハッキリ言わないでよね・・・は・・はじゅかしいでしょ・・」
「うんうん解った解ったおネンネのレイラとクリスちゃんにとっては衝撃が強すきちゃったんだ」
「うわ~由美それって馬鹿にしてくでしょ!!え~~私はどうせおネンネの未経験ですよ~だ。由美みたいに経験豊富なんかじゃありませんよ~~だ」
レイラ拗ねちゃった?
「ゴメンゴメン私が言いすぎました。だからレイラも機嫌直して。それでレイラとクリスちゃんの本当の関係は?」
って今度は真剣に聞いてくる由美さん
それに答えてレイラは・・
「彼女2000万で買ったの」
「は?」
「だ~から~クリスの親から2000万で買ったの」
って2度言ったよレイラ!!
「へ?今買ったって言ったわよね?私の聞き間違いじゃ無いわよね?」
レイラの2回も言われた同じ答えに由美さん混乱しちゃってる
当然そうなるわよね
私もそう思っちゃう
まあ・・・レイラ・・
今度は嘘・・は・・言っていない・・けど・・
つづく・・・
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