第11話 『ベッドの中で抱き締められたまま・・』
<クリス>
朝私はレイラの胸の中で目覚めた。
目を覚ますと私は、レイラの胸に顔を埋めたままで眠っていたみたい、
多分・・
泣きながら・・・
レイラに抱き締められながら慰めてもらっていて、そのまま眠ってしまったみたい。
でも・・
あの言葉が・・
私の頭の中で壊れたレコード盤のように繰り返されている
「私がクリスを一生幸せにしてあげるから心配しないで」
「私がクリスを一生幸せにしてあげるから心配しないで」
「私がクリスを一生幸せにしてあげるから心配しないで」
「私がクリスを一生幸せにしてあげるから心配しないで」
「私がクリスを一生幸せにしてあげるから心配しないで」
・・・・・
『一生・・幸せに・・』
レイラ・・
どういうつもりで私に言ってくれたん・・・だろう
折角
『レイラを私は好きなんじゃ?って思ってた気持ちが気のせいだったと解ったと思ったのに・・』
またここに来て・・解らなくなってしまった。
私は男の子が好きなノーマルなハズなのに!!
女の子がたまに・・
『お姉さま素敵です。抱いてください』
なんて言ってきた時があったけれど、あの時は冗談ばっかり言ってる!!
なんて思ってたのに・・
私も・・
そんな趣味?
私も女の子同士で好き・・って・・・
この気持ち・・
そうなのかな?
あ~・・
こんなにして
『抱き締められているのも・・悪くないな』
落ち着くな・・
そう思って再度、レイラの胸に顔を埋めてしまう私
こうやって
息をすると・・
甘~~い香りがする・・
レイラの香りを嗅いでいると・・
何か・・
変になりそう・・
私・・
女の子が好き?・・なのかな?
私は無意識に顔をぐりぐりとレイラの胸に押し付ける。
『柔らかい~私こんなことして・・気持ちいい・・って思ってる・・変態さんかも・・』
・・・
「あ・・クリス起きたんだ~お・は・よ・く・り・す」
ってそっと抱き締めてくれ
「少しは落ち着いた?」
って聞いてくれるレイラ。
私は今さっきした行動が恥ずかしくって胸に顔をうずめたまま
「うん。もうだいじょうぶ・・ありがとう」
とレイラの胸の中で返事
「そう。じゃそのままでいいから少し動くね」
ってレイラがいって何かを探しているよう?
レイラは携帯を手にすると
「朝早くからごめんね~レイラです。事情が有って大久保の日本フードカンパニーの社宅から私のリバーサイドタワーまで引越ししたいんで1トントラック1台出して欲しいの。それと大きめの台車も用意しといて。休日手当はずむからお願い」
「はいはい社長のおおせのままに」
「ありがとう。じゃ10時に大久保の日本フードカンパニーの社宅の前で待ってる。そうそう地図送るね」
「は~い了解」
って電話をきったレイラ
「私の引越しの手配してくれたんですね」
「うん。決めれる事は早めに決めなきゃ予定がたたないでしょ?」
「電話をかけた方大丈夫だったんですか?」
「OKしてくれたから大丈夫だったと思うよ。クリスは知らないと思うけど美奈子の親友の由美さん凄く頼りになる人。今ブランドレイラの副社長してもらってる人なの」
突然
「そろそろ起きようか?起きれる?うんクリスはお姫様だから起こしてあげるね」
って意味不明な事をいうレイラ・・
そう思っていると、私は抱き締められたまま、お姫様抱っこされ
え・・
えええ・・
えええええ・・
ってパニックになっている間に洗面台にお姫様抱っこされて連れて行かれてしまった私。
それにしても・・
レイラって凄い力持ち?
私を軽~~くお姫様抱っこして洗面台までへいきで抱えてゆけるなんて・・
つづく・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます