第12話 『あんな男達に犯されたく無いでしょ?』

<クリス>


レイラにお姫様抱っこされ洗面台まで運ばれるとは思わなかった。

レイラが新しい使っていない歯ブラシとキ〇ちゃんのキャラクターコップを出してくれて二人並んで歯磨き


レイラって大人に見えてこんなキャラクターが好きなんて以外!!

レイラって可愛い物好き?


『可愛かったから私を無理やり買ったとか?私はレイラの性奴隷にされちゃう?』


ううう~~

私あさから何考えてるんだ~~~

一瞬想像しちゃった


女の子同士の恋愛って成立するのかな?

ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!~

考えたらおかしくなっちゃう!!


そういえば・・

あんな事・・

あったから・・

歯磨きしないまま眠っちゃってた

今更言っても遅い?


私はそんな思いを振り切るように

頭を振って


『ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ』


って歯磨きしてたら

「昨日は歯磨きせずに寝ちゃったね」

ってレイラ

「ごめんなさい。私がお風呂で倒れたから昨日はそんな余裕なかったですよね」

って謝ると


「だ・・だい・・大丈夫だよ・き・・きに・・気にしないで・・」

ってレイラ凄くシドロモドロ?

それにレイラの顔真っ赤に染まっちゃってる


うううう~そんな表情しないで~~

レイラ!!何か有ったんじゃないかと不安になるじゃない!!


『気になるな~』


一瞬真っ赤に頬を染めたレイラ

でも次の瞬間普通に戻っていた。


気のせいだったのかな?

今はもう何も無かったかのように歯磨きをしてくちを濯いでいるレイラ

私もレイラに続いて口を濯いでいるとタオルを渡してくれながら


「クリス嫌なら良いんだけど、護身術の練習これからしてみない?私こういう仕事してるじゃない?だから夜道とか歩く時多くなるからって美奈子に護身術とか格闘術習っておきなさいって小さい頃から習わされたの。あ~美奈子っていうのは『CUTE』の編集長ね」


レイラって小さい頃からモデルの仕事してたものね。

こんなにも綺麗なんだから、男から狙われる時も有るよね

だからあんな動き出来たんだ・・


「へ~レイラってだからあんなに強いんだ。私にも出来るかな?」

「出来るかな?じゃなくってやるんだよ!!あんな男達に犯されたく無いでしょ?」

「うわ~しっかり言っちゃうんですね」

「だって私ならあんな男達に犯されるなんて絶対に嫌よ!!クリスもあんな男達に犯されたく無かったら強くなりなさい」


「私もやってみたいとは思うけど、何処でやるの?」

「もちろんあそこのリビングでよ」

って広いリビングをレイラは指をさして私を笑顔で見上げてくる


うわ~~

レイラの仕草ってめちゃめちゃ可愛い~

流石モデルさん!!

どう動けば綺麗に見えるのか一流のモデルさんは解ってるって言ってたの聞いたことあるけど、やっぱりそうだったんだ。


「護身術私にも教えて!!私自分の身くらいは自分で守りたい」

ってレイラにお願いすると

「よ~し良し良し~いい子いい子」

って私の頭を撫でてくるレイラ

「レイラ私もう子供じゃ無いんだからね」

「解ってる解ってる」

「本当に解ってますか?」

「ちゃんと解ってるから大好きだよクリス」


「ひっ?」

レイラの突拍子もないフェイントに言葉が詰まってしまった私

『だ・・・大好きだよ・・って・・』

どんな挙動不審になった私の手を掴んでレイラはリビングへ

30畳以上ある広いリビング


レイラが壁に設置された扉を開けると・・

そこには何と!!


普通の家には先ず有り得ない


『学校とかに良くあるマットレス』


それを30畳もあるリビングの床に数枚並べてゆく。

「何で此処にこんな物が有るんですか~?」

って私思わず聞いちゃった!!

だって体操用のマットレスだよ?

普通の家になんて置いてないよね?


そんな私の疑問に

「それはね、こんな事をする為だよ?」

って私の前で腰を折り不思議そうに見ている私の顔を下から笑顔で覗き込みながらそう言った瞬間

私の前でバク転・そのまま回し蹴りしてその足で上に蹴り上げ両手で交互に正拳突き

目にも止まらない動きでシャドー?

もう凄い!!

その一言しかない!!


1分くらいそんなシャドーを繰り返した後

「どう解った?」

って私に聞いてくる


うんうんこんな動きされたらレイラに誰も敵わない訳だ!!

「何時もこんな言してるの?」

「朝起きて食事するまでの間だけね。朝のいい運動にもなるし」

「って事は、もしかして・・これから私もこれをするって事かな?」

「あ~これは私の練習だから、クリスは先ずは格闘技よりも護身術だね。でも少しづつは格闘戦もしていこうか?」


って言って1時間ほど護身術をレイラは教えてくれた。

最初はゆっくりした動作で・・

次第に早く・・


レイラの教え方って上手

出来るようになってくると!!


これって結構楽しい!!


ワザとなんだろうけど

レイラを私の護身術で投げ飛ばす事が出来るようになってきた。

私も体育の授業鈍いほうじゃ無い・・と思う・・


「良いよ良いよその調子~」


・・


「もうちょっと力抜いて自然にね~」


・・・


「それ!!そんな感じ!すごく良い~~」


・・・


って凄く煽てて褒めてくれるレイラ


『凄く』


『凄く』


『凄く』


『凄く』


『楽しい!!』


つづく・・・

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