第6話 『私がドキドキしてたのは急に抱き締められて私が動揺してただけ?』

<クリス>


私はレイラさんとあわやキス?って寸前でお預けをされた感じで悶々とした変な気持ちのまま・・・

何でこんなに意識しちゃうのかな・・

無意識にレイラさんのくちびるに視線がいってしまう私。


「クリス今の話だと、クリス夕で食事を取る暇無かったんじゃないの?」

ってレイラさんに聞かれて

「ええええええええええええ~そういえば私夕食取ってない~!!」

と思い出し思わず叫んでしまい


「くすっ」


っとレイラさんに笑われてしまう。

「だって~まさかですよ、お父さんに女の人が出来て、その人が妊娠してて妊娠5ヶ月で、既に入籍してて、急に一人で住んでくれ、お金は無いから家賃は半分だけだすから後足らない分はアルバイトしてて言われたんですよ~驚かない方がおかしいでしょ?」


「それを聞いて食事もせずに飛び出してきちゃったんだ」

そんなレイラさんの問いかけに


「はいっ」


っと小さく返事をするしか無かった私。 

「災難だったわね~でも私と出会えたんだから良かったんじゃない?もしお腹空いてたら先にこれ食べてて」

って渡されたのは、私が男達に絡まれた時に渡してくれた袋

中身までは見ていなかったから、袋の中身を覗いて見るとそれはお弁当だった・・


レイラさん帰りがけにお弁当を買って帰る途中に私を助けたのかな?

レイラさんはキッチンにゆくとお鍋を2つ準備しお鍋にお湯を沸かし始め、コーヒーミルで豆を挽きながらサイフォンを準備してコーヒーの準備

お鍋のお湯が沸いたら一つにスパゲティー

もう一つに真空パックのミートソースを入れて温め始めたレイラさん

そしてその間にボウルに野菜サラダを準備してゆく。


全部が同時進行って凄い!!

テーブルの中央には出来上がったミートスパゲティーを盛った大皿とボウル一杯に盛られた野菜と生ハムのサラダが置かれ、私とレイラさんの目の前には何枚かの取り皿、フォークとお箸が置かれ、ドレッシングが中央に何ほんか置かれていた。

ドレッシングは

キャロットドレッシング

オレンジドレッシング

マヨネーズ

ごまドレッシング

ゆずドレッシング

と有るみたいで

「好きな量だけ取り皿に取って食べて、野菜サラダは取り皿にとって好きなドレッシングを掛けて食べて」


って言ってくれながら、自分で中央に盛られたミートスパゲティーと野菜サラダを取って野菜サラダにレイラさんはゆずドレッシングをかけたみたい。


そしてコーヒーカップに入れたてのコーヒーをついでくれ、中央の保温プレートの上にコーヒーの入ったフラスコを置いて

「コーヒーも沢山作ったから好きなだけ飲んでね」

と言ってくれるレイラさん

レイラさんがコーヒーをカップに注いた瞬間コーヒーのほんのり甘い香りが一瞬で部屋中に広がってゆく。

コーヒーってこんな香りだったんだ!!

私インスタントしか飲んだ事なかったから、コーヒーがこんな風な香りがするなんて知らなかった。

レイラさんの注いでくれたコーヒーを一口口に含むと

「美味しい~それにほんのりと甘い~」

思わずそんな言葉が出てしまっていた。

だって私はミルクと砂糖を入れなきゃコーヒーなんて飲めなかったんだもの!!


「気に入ってくれて良かったわ。私好みに特別にローストしたコーヒー豆なの」

ってとんでもない事をサラッと行ってくるレイラさん

普通コーヒー豆自分でローストなんてしないから!!


私は渡されたお弁当を出してテーブルの上に置くとそのお弁当は、10種類位の少量づつのおかずが小さく区切られたプレートに色とりどりに盛られたようなお弁当


量はあまり無さそうだけど、凄く綺麗


だから、足りない分をこんな風に作ってくれたのかな?

私はお弁当があるから、生ハムの野菜サラダだけ小皿に取ってキャロットのドレッシングを選んだ。


生ハム野菜サラダに興味が有ったので、食べてみるとキャロットのドレッシングが甘酸っぱくて絶妙に美味しくって病みつきになりそう。


キャロットのドレッシングが凄く美味しくって

「レイラさんこのドレッシング何処で買うんですか?」

って私は思わずレイラさんに聞いてみると


「うむっ~レイラさん呼び禁止~私の事はレイラって呼んで」

「え~レイラさんそれはダメですよ」

「ダメじゃ無いです。レイラさん呼びは禁止!!はいレイラ?」

「れ・・・レイ・・レイラ・・」

「クリス!!はい!!よく出来ました」

って頭を撫でてくれるレイラ・・

頭を撫でてくれるのは・・

子供扱い?

『もうなんなのよ~』


「このドレッシングはね知り合いのレストランで特別に作ったものを分けてもらっているの。このミートスパゲティーのミートソースもそのレストランで作ってもらって真空パックしてもらった物よ」


「へ~レストランで特別に作ってもらった物なんだ。じゃ~少し頂きますね」

そうって小皿にメートスパゲティーを取って食べてみたら!!


「うわ~これって凄く美味しいです~」

もうめちゃくちゃ美味しくって思わずそう叫んでいた。

レイラさんがレストランに頼んで特別に作ってもらっているって、この美味しさだったら分かる気がする。

「良かった。一杯食べてね。でもダイエットしないでいいくらいにしてね?」

と鋭い牽制の言葉も!!

言われなければ美味しくって有るだけ食べてたかも!!


一ヶ月もしたら丸々太ったブタさんになってました~

なんて事にならないようにしなきゃ!!

お弁当も美味しい~

ミートスパゲティーも最高出し!!

生ハムサラダもドレッシングでめちゃくちゃ美味しい~

レイラ・・のいう通り、考えて貯めなきゃ確実ブタさんコース確定だねこれ


私この美味しい誘惑に負けそう~

レイラって意外と少食?

小さな口で食べれるレイラって本当に絵になるわよね

それにあまり食べていないみたいだけど・・


それとも、私が食べ過ぎ~~?

あ・・


こんなに至近距離でレイラさん見てるけど!!


『今さっきみたいにドキドキしていない!!』


あんな格好で抱きしめられちゃったから、私動揺しちゃってただけ?

食事して落ち着いたからドキドキしなくなったのかな?


じゃ~私


お腹減ってただけ~~~?


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る