第5話 『私・・キスされちゃうの?』

<クリス>


『何ドジっちゃってるのよ~私~~!!』

ワンピース足から履けば良かったのに~~!!

何で頭から被っちゃったのよ~私~~!!



私の顔は半分レイラさんの胸に埋まって、私がレイラさんを見上げる感じの体制にレイラさんが気がついて、再度私の顔が出るように抱き抱え直してくれた。

でも

今度はレイラさんの顔が息が感じられる至近距離に!!

心配そうに私を至近距離から覗き込んでくれるレイラさん


うわ~レイラさんの瞳っておっきい~~!!

レイラさんの瞳に私の姿が映ってるのが解る

まつ毛めちゃめちゃ長いし

唇はちっちゃくって可愛くって・・


凄く凄く凄く凄く~~~綺麗~

あ~何か・・

引き込まれてしまいそう・・・

もっと・・強く抱き締めて欲しい


レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!

レイラさんは女の子!!


私はノーマル!!

女の子を好きな訳じゃない!!


どうして私はこんなにも動揺しちゃってるの?



あ・・

レイラさんのくちびるが・・

だんだん・・近づいてきてる?


え・・


え?


私レイラさんにキス・・・


されちゃう?


レイラさんの吐息を感じて私は無意識に目を閉じた・・・


「クリス大丈夫?」

え?

私レイラさんに心配されちゃってる?

あ~転げかかって、抱きとめられたもんね


キス・・


じゃ無かったんだ~~~

『私・・レイラさんとキスするの期待しちゃってた?』

あ~どうしちゃったのかな私。

途中でお預けされちゃった感じで悶々としてるんだけど・・


あ・・黙ってないで返事しなきゃ!!

私は閉じていた目を開けてレイラさんを見つめながら

「だ・・大丈夫です。不安定な体制で着替えちゃったからこんな事になっちゃってすみません。助けてくださってありがとうございます」

笑顔で言葉を返す。


レイラさんは私を抱き起こしてくれて・・

真っ赤に顔を染めて恥ずかしながらも、私の顕になった下着を整えて私をドレッサーの前に立たせてワンピースを私の体型に合わせてゆき


「クリス良く似合ってるわ。この服に合うようにお化粧と髪整えてみよっか」

って私をドレッサーの前に座らせて、凄い速さで化粧品を変えながらお化粧してゆき・・

え?


え?


え~~~?


お化粧が進む度に私は今までとは全然別人のように変えられてゆく

そして最後に私の天然だったゆるふわだった髪がストレートにされ所々に編み込みされて編み込みされた先にワンポイントの薄青のリボンが付けられる。


そしてドレッサーの引き出しから取り出したダイヤのネックレスとイヤリングを付けてくれたレイラさんは、私の肩を


『ポン』


『ポン』



っと叩きながら

「このドレスに合うコーデ出来たわよ。どうかしら?」

と鏡の後ろから鏡に映った私に感想を聞いてくる。


「私じゃない・・みたいです。それに殆どお化粧していないように見えるんですけど?」

と正直な感想を言うと

「私じゃないみたいじゃないわよ!!これがクリスの本当の姿よ?お化粧はナチュラルメイクって言って薄らとしているだけよ。お化粧の仕方もこうやって少しづつ覚えていこうねクリス」


と言って後ろから抱きしめてくれるレイラさん。

そんな私の胸元と耳にはキラキラとダイヤモンドが輝いていて私が動くたびキラキラと光を反射して凄く~凄~~く綺麗~


「レイラさんこのネックレスとイヤリングは?」

「あ~それはクリスにプレゼントしてあげる。アクセサリーも要るでしょ?」

こんなに綺麗に輝いている宝石って結構高いんじゃ・・・

どう思って

「このアクセサリーって凄く高いんじゃないですか?」

って恐る恐る聞いてみると

「全部で100万くらいよ安い位じゃない?」

とトンデモない返答が・・・


『レイラさんの金銭感覚って狂ってる!!』


私は

「そ・・そうなんですか~」

と答えるしか無かった・・


つづく・・・

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