第4話 『レイラさんの心臓、何でこんなに激しく鼓動してるの?』

<クリス>


「ショック~レイラさんって紗耶香さんと同じ位の年齢だと思ってたのに~同い年だなんて~~!!」

と私が頭を抱えて興奮冷めやらぬ私に私の背中を摩りながら


「ドードー」


「ドードー」


「ドー」


「落ち着いて~落ち着いて~」


とトンデモない行動をしているレイラさん。

「レイラさん私馬じゃ無いです~~~!!」

と思わずブーイング!!


本当にこの人の精神状態ってどうなってるの?

『本気で言っているのか・・・冗談で言っているのか・・』


「でも落ち着いたでしょ?」

と私の顔を後ろから笑顔で覗き込んでくるレイラさん。


「確かに!!」


あ~悔しいな~~何か私~レイラさんの掌の上で弄ばれているような気分するんだけど~!!

「クリスが着替えるまで私後ろ向いておくから、着替えたら言ってね。」

と私に声を掛けてきたレイラさんの方を向くと私と背合わせに後ろを向いているレイラさんの姿が有った。

「レイラさん私見られていても平気ですよ」

と言ったんだけど

「私が恥ずかしいのよ」

と言ったレイラさんの顔は少し赤く染まっているよう?

「変なレイラさん」

と言って私はクリーム色のベスト、ブラウス、スカートと次々に制服を脱ぎながら学校でも体育の時とか着替えなきゃいけないのにレイラさんはどうしているのかな?なんて、ふと疑問に思っちゃった私は

「学校で着替える時はレイラさんどうやっているんですか~?」

って聞くと

「隠撮り事件があって私の下着姿の写真がオークションに出された事件があってね、それから私は学校の指示で2度とそんな事が無いようにと、一人で着替えてるの。犯人は解って逮捕されたわ」

「うわ~本当ですか。それって最低ですね。有名税って感じですね」

「私はヒッソリと生活したいんだけど周りが放っておいてくれないのよ」


私はそんな話をしながら、セーラー服の上を脱いで、スカートを脱いだ後、薄黄色のワンピースを頭から一気に被るように手を突っ込んで着てゆこうとしてワンピースから頭が出た瞬間、足元が見えずよろめいた!!

その瞬間、自分の体が倒れる感覚に



「キャッ」


っと悲鳴を上げてしまってた私。

『転けちゃう!!』


と思った瞬間、私の体はレイラさんに抱き締められていた。

『後ろを向いてたはずなのにいつの間に?』


でも私の姿は下着丸出しでワンピースから腕と頭が出た状態

こんな姿男の子には絶対に見せれないけど!!

今は女の子同士だもん!!


見られても平気!!

無理な体制でレイラさんに抱き締められた私の顔は柔らかなレイラさんの胸に押し付けられていた。

柔らかくて・・

暖かくって・・

甘~い香りがする

香水かな?

と思うと同時に!!

『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


「へっ?」


レイラさんの体越しに伝わってくるこの心臓の鼓動?

レイラさん?


レイラさんの心臓、何でこんなに激しく鼓動してるの?

それを感じた瞬間

『レイラさんってもしかして、女の人を好き?百合属性?』

そう考えてしまうと体中が一気に暑くなってしまう。


助けてくれたのは・・

私を気に入ったから?

紗耶香さんとお父さんに要らない子って思われて2000万で私を買ったのは私が欲しかったから?

そう思うと・・

私までおかしくなってドキドキしてきちゃったじゃない!!

『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』


『ドクン』

・・・

私の心臓まで痛い位に撃っちゃってる~

気づかれちゃう・・

私・・

レイラさんの事は嫌いじゃない

凄く綺麗で

凄く大人っぽくて

凄くスタイル良くて

何でも出来て

女性ファッション雑誌CUTEのモデルさんで

テレビにも出演してて

清涼飲料水のCMにも出演している有名人

そしてブランド『レイラ』の社長さん

何処までも強くて、男5人が襲ってきても一瞬でやっつけて助け出してくれた白馬に乗った私の王子様

私の憧れって言っても良い人


そんな人に求められたら・・

私・・

それでも良いかも・・


って何考えてるのよ~~私~~~~!!


つづく・・・

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