第13話

文化祭まで後1週間、本格的に準備が始まり始めた

「響は買い出しに行って来て!」

「おう…」

「なんでそんなに嫌そうなんだよ…文化祭だぞ?」

文化祭…僕にはあまり良いイメージがない

「文化祭って陽キャ供が派手なバンドやったり勢い任せに告白するみたいなもんだろ…」

あーめんどくさい…

「まあ…そうなんだけどよ。お前だって天瀬とイチャつくだろ?」

「…否定はできないけど」

まあ、そうなんだけどね…

「ま、良いじゃねえか!楽しもうぜ!って痛い!?」

おっとうっかり殴ってしまった

「すまんすまん」

「え、なんで殴られたの!?」

うーん…葵が正論言ったからなんて言えないよな

「気分?」

「おい!とりあえず買い出しに行けよ」

「てか、俺1人じゃ無理だぞ?」

「ま、まあ大丈夫だから!」

「?」

「とりあえず行けよ」

「…別にいいけど」

…………………………………………………………………………………………

うーん…葵が何か大丈夫って言ってたけど何が大丈夫なんだ?

とりあえず行くか…

「あ、ちょっと待って!」

この声はもしかして…

「響くん!?聞いてる?」

ああ、やっぱり…

「セラなんでここにいるの?」

セラは自分のクラスの準備をしなくちゃダメなのになんでいるんだ?

「まあまあ、響くんいるところに私ありだよ!」

「え、怖」

もうそれストーカーじゃん…

「冗談は置いておいて、私も買い物を頼まれちゃって!そこに響くんもいたからね〜」

「ああそういうことか…」

でも、普通女子1人だけで買い出し行かせるか?うーん…絶対葵がなんかやったな…

今度静流にあったら葵の黒歴史を教えてやろう…

「じゃあ、行こっか!」

「…うん」

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