第10話

ピンポーン!

今日もまた1日が始まる

「響くん、おはよ!」

「うん、おはよ」

「じゃあ学校行こ♪」

そう言って手を繋いできた

今日はご機嫌だな…何かあったんだろうか?

「はあ…やっぱなれないな…」

付き合って1週間経ったがやはり美少女のセラと手を繋いで歩くのはやはり周りから好奇の目で見られる

どうしたの?っとセラが顔を覗き込む

「いや、大丈夫だよ…」

セラの顔が急に近くに来たので恥ずかしくなり、目をそらす。

「あ、もしかしてまだ周りの目が気になるの?」

「うん…」

「じゃあ…ハグしよっか!」

「なんで!?」

「まあいいからいいから…」

そう言ってセラはぎゅーっと抱きついてきた

(もっと周りから見られるだろ…)

でも、セラからとてもいい匂いがする。

(はぁ…落ち着くなぁ…)

「どう?」

「どうって、落ち着くけど…」

心なしか前よりも気にならなくなった。

「ふふ、それならよかった!」

嬉しそうにセラはいう

「ありがとな、セラ」

「どういたしまして!」

………………………………………………………………………………………………

「天瀬さん好きです!付き合ってください!」

「ごめんなさい…私付き合ってる人いるの」

「え、それってもしかしてあの天童響とかいうやつですか?」

「う、うん」

「もしかして何か弱みを握れれてるんですよね!?」

「な、違います!響くんはそんなことする人じゃありません!」

「言わなくても大丈夫です。僕が助けてあげますから!」

「え、ちょっと…」

「じゃあ、返事はまだで大丈夫です!」


「あ、天童くん…もしかして聞いてた?」

「うん」

「ごめんね…」

「いや、大丈夫だよ」

「でも、迷惑かけるかも…」

「大丈夫だって、そんな顔すんなよ」

「うん、ありがと…」




その時僕はまだどんなことになるかまだ分からなかった。

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