第2話 王様の関心

「王様に拝謁いたします」


「針房尚宮か、そなたが直々に来るとは

何かあったのか」


「いえ、王様。昇格させたい者がいるので

承認をいただきに参りました」


針房尚宮は刺繍が施された布を王様に

見せた。


「これは見事だ。これを従八品の女官が

施したとは思えぬ。ミン内官

その女官をここへ」


「はい、王様」


内官と針房尚宮は部屋を出た後

鈴のいる針房堂へ向かった。

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