第163話 TONIGHT YAYAYA... TEAR!
シュル...
脱衣所に響く衣擦れの音。
いやおかしいだろ!?なんでこんな筋骨隆々なおっさんがシナ作って脱衣してるんだよ!?
そう、あれからウォトカの使節団を先に風呂に入れて二つの意味でしばらく泳がせた後俺たちは合流すべく服を脱いでいた。
「さてさて、ラビ殿はどんな愉快な話を聞いておいてくれているのやら」
と漏らしたリューバさんの言葉に。
「しっ!声が大きいわよ!あっちにヒノモトの言葉がわかるやつが居るかもしれないんだから」
と、小声で注意するキョースイさん。
「まあとりあえずは裸の外交だ、堂々と行くぞ」
と、小さな体と大きな肝っ玉(意味深)で大股で風呂場に向かう
いやなんであの体のサイズであのサイズなんだ!?俺とあんまり変わらないじゃないか!
風呂場に入った俺は素早くあたりを確認し
うわぁ暑そう...ごめんな。
そう思い洗面器に冷たい水を少し入れてその中に入ってもらう。
ラビはウサギのまま器用にウインクを返してくれた、準備万端だな。
「どうじゃ?ウォトカの使者よ?ヒノモト自慢の大浴場は?」
そう問いかけるカツミちゃんに。
『いやぁ、実に解放感があっていいですね。
寒い祖国にもぜひ欲しいものですよ』
そう答える使節団のリーダー。
そのまま会談よりやや打ち解けた感じで詳細を詰めはじめる、ラビさまさまだな。
しばらくの歓談のあと。
『いやー、良いお話が出来ました。
我々はこれで』
そう言って風呂から上がっていく使節団。
「さてと、それじゃあ俺たちが居ない間にどんな話をしてたのかラビに聞かせてもらおうかな?」
俺がそう言うと。
『まってまってボクウサギだったからお風呂楽しんでないんだから』
そう言ってボンッと幼児形態になって飛びついてくる。
んだけど...おかしいな、なんかもう幼児じゃなくて少女っぽくなってない?
「だー!もう!そこまで育ってるんだったら女湯に行きなさい!」
俺がそう言うと。
『えーやだよー!みんなヨーイチとお風呂入ってるのにボクだけ除け者ー?』
そういって拗ねるので。
「わかったわかった!男湯じゃまずいから混浴の露天に移動するぞ!」
そう言って露天に向かって歩いていく。
おっさん3人と
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます