第126話 月曜日は市場に行って
「楽勝...だったなぁ」
何ともあっさりとついてしまいましたソマリン。
『とりあえずワシの店の塩をマイのポーチに回収するのじゃ』
と、アイさんが言うけどどうしよっかなー?
「まだいいんじゃないか?」
と俺が戯けて言うと。
『ワシの店を倉庫扱いするんじゃ無いわー!』
ってキレられたけどそもそも営業して無いじゃん。
とはいえ船を見つけてサンブックに行くまでこの街に滞在するならアイさんの家に泊まらないと損なのでサクッと回収してもらうつもりではあるんだけどな。
よし、ついでに魔法屋にあるマジックアイテムもサクッと回収していこう、そうしよう。
俺がフフフっと不穏な考えをしているとマリアが。
『それでは
そう言ってセリスと共に船着場の方に向かって行った。
アイさんの家に集合と決めたので俺たちは街を歩いて魔法屋に向かう途中繁盛している魚屋と穀物屋?を覗く。
『おう!アンちゃんじゃないか!
あれからこのコメってのが売れて嬉しい悲鳴なんだよ』
と、笑顔で話しかけてきた。
俺はよかったよかったと思いながらふと尋ねてみた。
「そういえばこの米ってどこから来てるんです?
なんかお試しみたいなこと言ってましたよね?」
と聞くと。
『ああ、最近定期便が就航したサンブックって国からだ、何でも向こうの主食らしいぞ?』
と帰ってきた。
なん...だと?
俺はそう思った、サンブックに定期便がある事に...ではない。
米が主食の国だと!?
と言うことは食文化が日本的な感じなんじゃ無いのか?
「そ、それでサンブックの定期便って次はいつ来るんです?」
俺が食い気味に尋ねると親父さんは驚きながら。
『あ、ああ。
何でも海が荒れなければ一週間後に着くって言ってたぞ?』
と答えるのだった。
ヤッホー!サンブック行きに楽しみが増えたぞー!
親父さんに別れを告げて次は魚屋だ。
「よぉ!アカナツさん」
『おお!サシミのお兄さんじゃないですか!どうです?水風船は役に立ちました?』
そういえばビジネス化を狙ってたんだっけこの人。
「ああ、役に立ちましたよ、ただ使い方としてスライムに直接ぶつけると弾かれてしまうので目の前の地面に投げつける感じですかね」
と俺が使った感想を言うと。
『なるほど!体験談は重みがあるな!
これで注意書もつけて売り出せるな』
まぁ正直塩弾とドラゴンテント、人外集団の所為でもう出番はないんだけど一般の旅人のお守りぐらいには丁度いいだろう。
俺はアカナツさんのお礼を言われながら立ち去った、船がつくまで一週間、サンブックに渡る準備をしなければ!
前話でも書きましたがカクヨムコン参加させていただいています。
ラブコメ部門で
「こあくまたまご〜俺を誘惑する小悪魔は親子丼のたまごのほうでした〜」
連載中です、作者ページから読んでいただけたら幸いです。
なおこの作品はコンテスト向けではないと思っていたのですが今出さないと一生出さないと思った結果異世界ファンタジー部門で登録してみました。
両作品ともご愛読並びに応援していただけたら幸いです。
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