第120話 ごめんね素直じゃなくて

「はっ!?ここは!?」

 目を開けると見知らぬ天j...よく知ってる天井だった。

 アミダラ邸の客間、その二つ繋げたダブルベッドの上だったのだ。

 横を見ると...マイさんがすうすうと寝ていた。

『あ、お兄ちゃん起きた?』

 声の方を見るとカリンがお茶をいれてくれていたようだ。

「また俺は倒れたのか...」

 そう言う俺にカリンが説明してくれた。

 急に気絶はしたものの前回と違って命に別状はなく、ジムニーはメリルが運転して屋敷に到着後アイさんによって魔力が減っている以外問題ないと判断されたので目が覚めるまでとベッドに運ばれたそうだ。

 驚いたのがマイさんと騎士姉弟、初めて見た俺の倒れる姿にあたふたした上に。

「あーしが看病するから!」

 と俺の世話をしてくれたまま寝落ちてしまったらしい。

「そっか、三人は知らなかったもんな。

 悪いことしちまったな」

 そう言って寝ているマイさんを撫ぜる。

『はい!お兄ちゃん!』

 そう言って紅茶を差し出してくるカリンも受け取った後も立ち尽くしているので頭を撫ぜて。

「ありがとうな、カリン」

 そう言うと。

『えへへ...』

 と微笑んでくれた。

 俺が倒れてる間にマリアとセリスは次の旅の準備、騎士姉弟は領主様の元へ許可を取りに行っているようだ。

『あー!ヨーイチ起きてる!』

 そう言ってメリルとアイさんが部屋に入ってきた。

『ふむ、まだ減っておるが普通にしておれば問題なく回復するじゃろう』

 アイさんが再度診断してくれて太鼓判を押してくれた。

 そうやってワイワイしていると。

「う、うん...あ!ヨッチ!大丈夫?」

 と、マイさんが目を覚ました。

「ちょっとダルいけど問題ないよ」

 と俺が言うと。

「良かったー!」

 と抱きついて来た!むう、好感触(物理的な意味で)。

 そのままベッドに押し倒されたとこに。

『おにいちゃーん!』

 と、カリン。

『あたしもー!』

 とメリルが飛び込んできた。

 三人にもみくちゃにされて重いやら気持ちいいやらと思っているとコラ!誰だズボンを下ろそうとしてるのは!って脱がされる!?

『ほほう、コレがヨーイチの...通常でコレとはなかなかじゃのう...』

 アイさんだった。

「やめい!」

 俺はアイさんの頭をペチンと引っ叩いてズボンをあげるとみんなを見る。

 マイさんもカリンも真っ赤な顔してますよね?見ましたよね?

 そしてメリルが。

『ゴブリンヨーイチ...』

 と呟いた。

 恥ずかしい!もうお嫁に行けない!

 ※元々行けません


 そしてその後マリアとセリスが帰ってきた事で同じことが繰り返される。

「アイさん!後で説教ですよ!?」

 と俺が言うと。

『ワシはの方がいいんじゃがのう、聞いた話ではここなのじゃろ?マリアにしたのは?』

 ぐ、女性陣の情報網が怖い...。


 この後無茶苦茶説教した、喜ばれたらお仕置きも無いものなので普通に説教した。

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