第116話 何から伝えればいいのか
さらに翌日、とうとうセイゴの街に向けて出発する日になった。
ちなみにワズマーミさんと約束してた魔弾の魔法だが...マイさんがそれ以上に魔法を使えるようになったため魔封石への込め方だけをレクチャーして終了となった...しかもそのレクチャー中にアイさんが。
『なんじゃ、そんなもんワシに言えばすぐ教えてやったのに』
と、ほぼほぼ存在意義を否定されて落ち込んでたなぁワズマーミさん。
「じゃあ行ってくるよ、って状況次第では戻ってくるかもだけど」
と、村のみんなに挨拶をしていると。
『じゃあなネシン、今度はお前から会いに来てくれ』
と、アミダラさんが挨拶しているが当のネシンさんは。
『メリルー!今なら行かないって言っても良いんだぞー』
と泣いていた。
アミダラさんが。
『本気で飲み代のツケ請求してやろうかコイツ...』
って呟いていたのが印象的だった。
みんなに見送られながら出発して森の出口まで、いつもなら白い姿が飛び出すところに出て来たのは。
「ロウ!」
ロウはそのまま並走したあと荷馬車に飛び乗った。
ラビが言うには
そして木々の間から見送ってくれる
しばらく森沿い走ると前方に見覚えのある姿が。
が!飛び降りたメリルとマイさんに秒殺された!
うーん、なんだろう?俺ジムニーが壊れるかもしれないのに必死で跳ねたんだよね前。
そして狩ったのが前の時に怯えて震えてたメリルなんだよね...。
あれ?俺がいなくてもジムニーがあれば良いんじゃね?
などと自己嫌悪してしまうけど途中で投げ出すのも男らしくないし何より年下の女の子達だけに危ない使命を託すとか自分自身が許せなくなるから絶対やんないけどね!
そんな事を考えているうちにサクッと血抜きし始めてくれるのがメリルのすごいところだよな。
マイさんもカリンも火の魔法も氷の魔法も使えるようになってるから毛焼きも保存も楽々出来そうだ。
よし!お昼は豚汁でも作ろうかな?
血抜きを終えた俺たちは出発する事にする。
そしてチートの最たるものがマイさんのポーチだ。
さっき氷の魔法で保存と言ったがマイさんのポーチに入れれば冷やす必要もなく保存出来るらしい、もちろん凍らせた物も凍ったまま保存できるので臨機応変に使わせてもらおう。
お昼は豚汁と焼肉にご飯、さらに進むと日がだいぶ傾いてきたので開けた場所で野営の準備だ。
マイさんが加わったことでその強大な魔力を当てにアイさんが教えた魔法が感知魔法と風魔法を組み合わせた防犯ブザーのような魔法だった。
感知エリアに何かが入ると風魔法で音を鳴らしと言う優れもの。
これで夜も安心して眠れると言う物だ。
ちなみにアイさんのお子様ボディの魔力では半径1m。
カリンのクウォーターエルフの魔力では半径3m。
マイさんは軽く半径10mを警戒できて頑張ればまだまだ範囲を広げられるらしい。
お昼にがっつり食べた俺たちは夕食を手軽な物で済ませて眠りについたのだった。
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