第18話 奇病!蠱毒融合症(原因解明)
マツリソウ:人間の皆さんこんばんは、ナレーター兼メイドのマツリソウにございます。魂と身体の遺伝子に絡みついている謎の蛇の遺伝子が引き起こした奇病、蠱毒融合症。今回その蛇の正体が判明する様なのですが、果たしてその正体とは?
魔界時間19:43 帝王都サタンヘイルダム学術特区 ビーストヘッジ工科大学魔導工学部
培養カプセルに入った蛇を眺める迅乃助
瑠空:しつれ〜しま〜す。教授?
迅乃助:おお、待っとったで♪
瑠空:蛇の正体が分かったと大学から連絡があったのですが。
迅乃助:せや、コレ見てみ。
虹色に輝く蛇
瑠空:綺麗ですね〜♪
迅乃助:コイツは
瑠空:私の知らない地名という事はやっぱり・・・
迅乃助:せや、あの患者はんの居た世界の生きモンや。
瑠空:魔物なのですか?
迅乃助:どちらかと言えば神獣寄りのモンや。せやけど、この個体は絶滅危惧種に指定されとって捕獲はおろか住処に近付く事さえ4
瑠空:スミスさんが被害に遭ったのは大都市の市街地ですよね?何で人気の無い池や湖に住んでる虹蛇が居たんだろう?
迅乃助:気になるんはそこや。虹蛇は絶対に自分から人里に現れるなんて事はあらへんし、ましてや人間はシャーマンみたいな霊力の強いモンにしか見えへん。それをどうやって蠱毒を使った奴が入手したかや。ま、その辺はアテ等学者の領分やないな。
瑠空:そうですね。
迅乃助:原因が虹蛇となるとちと厄介やで〜。
瑠空:と、言いますと?
迅乃助:先ず虹蛇を蠱毒に使ったという前例が無い。
瑠空:前例が無ければ対処法も当然無いですよね?
迅乃助:その通りや、そもそも虹蛇の生体を研究する事自体あらへんから完全に未知の生物や。身体や霊体の構造、毒の有無にどんな病原菌を持ってるのかさえ謎なんやからな。
瑠空:研究には許可が居るのでしょうか?
迅乃助:今回はまさに異例の事態、加えて人命に関わる事態かもしれへんねや。既に
瑠空:私も手伝います!
迅乃助:当然、そのつもりや。頼りにしてるで〜♪
瑠空:はいっ!
生物学部と通話する迅乃助
迅乃助:アテや、例の虹蛇の生体研究の許可が降りた。研究チームを編成して直ぐに来てくれ・・・せや、待ってるで。
次回へ続く・・・
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