第16話 失われし声を取り戻せ!(手術後編)
マツリソウ:人間の皆さんこんばんは、ナレーター兼メイドのマツリソウにございます。古代ナノマシ除去による白緋さんの声帯回復手術、順調に進んだかと思いきや突如として
手術開始より2時間後 天界時間19:02
オペレーターA:目標、依然として進路を神臓のまま猛スピードで進行中!
オペレーターB:リーダー格の発信されている信号を解析した結果、
チーフエンジニア:バカな!あの機体にはそんなモン備わってなかった筈だぞ!
オペレーターA:何者かが改造した痕跡が確認されました!
チーフエンジニア:対古代ナノマシンでも追いつかないとはどんな速さだ!
オペレーターB:一体どうすれば・・・
チーフエンジニア:・・・1つだけ、方法がある。対古代ナノマシンに搭載されている空間転移装置を介して超強力な超高圧電流を直接ぶち込めば止まる・・・が、リーダー格に的を絞ったとしても9999兆ボルト必要になる。
オペレーターA:9999兆ボルト⁉︎落雷でも1億ボルトなのにそれ以上といったら。
チーフエンジニア:雷神・・・いや、ゼウス様クラスの神王じゃなきゃダメだ!
『瑠空総合病院前』
ダイク:にしても、まさか魔界宇宙が氷河期になってたとはなぁ。
マツリソウ:この方は瑠空総合病院に医療機器を卸している医療機器メーカー、ニチヨウテクノグループ社長でドワーフ族のダイク・ニチヨウ様。無類の釣り好きで釣り師の間で有名人です。
雷蔵:そのお陰でスケジュールを合わせる事が出来て朝釣りに行けたではないですか♪
マツリソウ:このお方は雷蔵様。天界宇宙の資産家という事になってはおりますがそれは世を
雷蔵:それはそうとダイちゃん、
ダイク:いや、ここは最近開設した病院でな。俺んトコの会社の製品を此処に卸しているんだよ。それに、先日急な大仕事を頼まれてな。メンテナンスも兼ねて様子を見にな。
雷蔵:そうでしたか♪
ダイク:とっとと済ませて、今朝釣っ
雷蔵:ですな♪
『院内受付』
ダイク:よっ!いつもウチの製品が世話になってるな♪ここの院長さんに会いたいんだが・・・
周囲が慌しいのに気付く
ダイク:こりゃ何の騒ぎだ?
受付:それが、現在古代ナノマシン除去手術が行われているのですが・・・
手術の経緯を説明する受付
ダイク:ほう、超高圧電流をねぇ・・・雷さん!
雷蔵:私達の出番ですな♪
『オペレーションルーム』
オペレーターA:神臓到達まで残り5分!
チーフエンジニア:もはやこれまで・・・か。
瑠空:諦めちゃダメ!可能性0%は絶望の数字じゃない、マイナスにならない限りプラスに転じる可能性のある希望の数字。まだ助かる可能性があるなら知恵を絞って力の限りを尽くすのが私達医療に携わる者の使命よ‼︎
チーフエンジニア:ですが院長。
???:その嬢ちゃん院長の言う通りだぜ。まったく、情けねぇ事言ってんじゃねえ!それでもウチの社員か?
チーフエンジニア:ニ、ニチヨウ社長‼︎
ダイク:オペレーターの姉ちゃん、対古代ナノマシンの操作権を俺に回しな!それと雷さん、スタンバイ頼むぜ!
雷蔵:ガッテン、ダイちゃん♪
チーフエンジニア:そちらのご老人は?
ダイク:ゼウス様クラスの超高圧電流が必要なんだろう?
チーフエンジニア:それは、そうですが・・・
ゼウスのエンブレムをチーフエンジニアに見せる雷蔵
チーフエンジニア:えっ!では貴方様が⁉︎
ダイク:この事はここだけの秘密な♪
見事なコンビネーションで古代ナノマシンを機能停止に追い込み体外へ転送し閉じ込める
ダイク&ゼウス:一丁あがり♪
チーフエンジニア:す、凄い!
次回へ続く・・、
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