第9話 石化白内障(診察)
マツリソウ:人間の皆さんこんばんは、ナレーターのマツリソウでございます。皆さんは
魔界時間19:18 帝王都サタンヘイルダム商業エリア オフィス内
オフィス内で1人作業をするOL
部長:君、もう定時過ぎてけどまだ帰らないのかね?
???:も、もぅ少し・・・ん?
部長:どうした?
???:それが、髪の蛇の目の方が白く濁ってて見え辛くって。
OLの髪の蛇の目を見る部長
部長:君っ!蛇の目が全部白く濁ってるぞ!今日はもういいから直ぐ病院へ行きたまえ‼︎
???:は、はい!
『
守衛:どうされましたか?
???:それが、仕事中に頭の蛇の目がこんな風になってしまいまして。
守衛:それは大変ですね、あちらの通路を右に曲がった転移装置で眼科エリアに行けます。1人で大丈夫ですか?
???:はい、顔の目は普通に見えるので大丈夫です。
『眼科エリア診察室』
医師:は〜い、今日はどうされましたか?仕事中に頭の蛇の目が白く濁って見え辛くなったと聞きましたが、いつ頃からですか?
???:この頭の蛇の目は仕事以外では使う事はないのでハッキリといつ頃からかまでは分かりません、上司が気付いてくれまして。
医師:わっかりました、それでは検査の準備しますので外の待合でお待ち下さい。
???:はい。
『院長室』
瑠空:
秘書:はい。石化白内障というのは、石化能力を持つメデューサ族等が発症する眼病の一種で、メデューサ族の髪の蛇の目には水晶体の周囲に
瑠空:メデューサ族が抱える現代病って感じかな?
秘書:はい、本来であれば高齢のメデューサ族が発症する眼病ですから若年層のメデューサ族の間では問題になっています。
瑠空:なんとか予防や改善できる目薬を作ってあげたいね。
秘書:やってみますか?カオスの特効薬に続く第2の偉業を♪
瑠空:うん、挑戦するよ!
秘書:では、こちらが患者のカルテになります。
瑠空:えっと。
秘書:現在スキャンを終えて医師の診断待ちです。
瑠空:緑川さんは?
秘書:待合でお待ちいただいております。
瑠空:私も行くから担当医に伝えておいて。
秘書:承知致しました。
『再び眼科エリア』
診察室に空間転移する瑠空
瑠空:検査の結果はどうでしたか?
医師:これは、院長!今丁度その説明を緑川さんにするところでした。
瑠空:緑川静佳さんですね?私、瑠空総合病院院長の瑠空です。
静佳:よ、宜しくお願いします!
スキャンした画像を見せる眼科医
医師:この映像は緑川さんの頭の蛇の眼球のものです、眼球を覆う筋肉の収縮運動が本体である顔の目の筋肉より弱いのが分かりますか?
静佳:はい。
医師:緑川さんは頭の蛇の目は普段使っていないと言いましたね?
静佳:はい、言いました。
医師:原因はその筋肉の衰えによるものです。
静佳:えっ⁉︎
医師:現代の若いメデューサ族は仕事で使っているから普段は目の筋肉を休ませるために使わないと勘違いされてる方が多いのですが、実は仕事外でも適度に使う必要があるのです。
瑠空:普通の目と違って水晶体が2つある蛇の目は眼球の筋力を維持しないといけないからですね。
医師:院長の仰る通りです、だからといって酷使してはいけません、あくまで適度にです。目薬を処方しておきますのでそれで少し様子を見てみましょう。
静佳:分かりました。
一礼して診察室を出る静佳
医師:お大事に。
瑠空:先生、石化白内障についてちょっと相談したい事が。
次回へ続く・・・
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