第6話 祖母の味(前編)
マツリソウ:人間の皆さんこんばんは、マツリソウでございます。皆さんにはお袋の味というのはございますか?今回は病院にお勤めされている方のお婆様のお話です。
魔界時間19:30 瑠空総合病院外科棟
看護師:先生〜、シューロッテ先生〜!何処行ったんだろう?
医師:どうしたんだい?
看護師:それが、シューロッテ先生にご実家からお客さんがお見えになられていたんですが。
医師:シューロッテ先生に?
『一方 トランスポート瑠空総合病院前』
マツリソウ:学校帰りでお疲れでしょうに、買い物に付き合っていただいて申し訳ありません。
琴里:私はお姉ちゃんと買い物してるみたいで楽しいよ♪
マツリソウ:琴里様♡
エマ:マ・ツ・リ・ソ・ウちゃ〜・・・
マツリソウ:貴女という
マツリソウに飛びかかるエマの
???:くぉら、エマ‼︎
エマ:ば、婆ちゃん⁉︎
マツリソウ:こちらはシューロッテさんのお婆様で、ウメ・シューロッテ様。7800歳でゾンバルト帝国にて焼肉店を営む方です。
ウメ:アンタさんが院長先生ですかね?この度はウチのバカ孫がお世話になって。
マツリソウ:いえ、私は院長ではございません。こちらの琴里様にお仕えするメイドでございます。因みに、琴里様も院長ではございません。
ウメ:あんれ〜!そうだったんかぁ。メイドさん・・・あ〜、いつもエマが話しとるマツリソウさんっていうのはアンタかい〜!
エマ:ば、婆ちゃん!
マツリソウ:どの様に話してるかはさておき、宜しければご案内しましょうか?
ウメ:あんれまぁ!ご親切にどうもありがとね〜♪
琴里:私もお婆ちゃんご案内するぅ♪
琴里の頭を撫でるウメ
ウメ:あんれ〜、優しい子だねぇ♡
琴里:えっへへ〜♪
『院長室』
秘書:院長、シューロッテ先生のお婆様がお見えになられておりますが如何なさいましょう?
瑠空:シューロッテ先生のお婆ちゃん?良いよ、通して♪
秘書:承知致しました。
暫くして・・・
ウメ:これはこれは、いつも孫がお世話になって〜!
瑠空:いえいえ、シューロッテ先生にはお世話になりっぱなしで。
ウメ:これ、ウチの焼肉店で出してるキムチですぅ♪
小皿をテーブルに出すマツリソウ
マツリソウ:どうぞこちらへ。
琴里:マツリソウさんいつも持ち歩いてるの?
マツリソウ:フフッ、メイドの
ウメの作ったキムチを食べる
瑠空:辛美味っ!
琴里:美味しい〜♡
秘書:ご飯が物凄く欲しくなります、これは海鮮系を使ってますか?
ウメ:
前屈みになって倒れるウメ
エマ:婆ちゃん、そろそろ・・・
ウメを見て慌てて駆け寄るエマ
エマ:婆ちゃん‼︎
瑠空:胸を押さえてるって事は・・・
秘書:はいっ!
後編へ続く・・、
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